上杉紗夜、伊達恵梨香「「はーい。裁判始めまーす」」
武田純也「先輩方! なんで、ヴァンパイアと魔術師の格好何ですか?! もう、おまけストーリーの『長篠の戦い』は完結してますよ!」
上杉「それは、物語的に今はハロウィンの時期だからでーす」
武田「あとは、この縄をほどいてください!」
上杉「裁判が終わるまで、だめでーす」
武田「そもそも、これはなんの裁判ですか?!」
上杉「それは、キミが、私たちを差し置いてリア充になった罪でーす」
伊達「重罪ね」
武田「いやいやいやいや、待ってください」
上杉「判決を言い渡しまーす」
武田「ええっ! ろくに審議してないじゃないですか?」
上杉「そんなの必要ありませーん」
武田「意義あり!」
伊達「却下ね」
武田「おいおいおい」
上杉「判決、被告・武田純也は一生歴史研の奴隷として働くことを言い渡す」
武田「一生?! 3年で卒業しますよ」
伊達「一生、留年よ」
武田「待ってください! 先輩方には僕の幸せを祝おうという気持ちは無いんですか?!」
上杉、伊達「「ない」」
武田「ひどい!」
上杉「さらに、次章以降では、キミに災難が降りかかるであろう」
武田「これまでも結構ひどいことが多かったような気がするのですが?」
上杉「それ以上の災難だよ」
武田「ひどすぎる……。あれ? ところで、毛利さんは?」
上杉「キミの顔を見ると吐き気がするというので、帰ってしまいました」
武田「なんで?!」
上杉「リア充になったキミが、ムカつくからでしょ!」
伊達「まあ、そんなわけで」
上杉、伊達「「次章もよろしくお願いします!」」
武田「早く、ほどいて」
≪雑司ヶ谷高校 歴史研究部!! 逡巡する初冬編 に続く≫