雑司ヶ谷高校 執筆部
※ 上杉さんは不器用~その1
※主役交代! ※この話は、本編とは直接関係のない、歴史研究部メンバーの部室の駄弁りです。 上杉紗夜「おい、武田!」 武田純也「何ですか?」 上杉「今日から、あたしが主役!」 武田「よかったですね。で、何かやるんですか?」 上杉「今後は、あたしがイケメン彼氏をゲットするための発明をする!」 武田「はあ…。上杉先輩って発明とかできるんですか?」 上杉「できないよ」 武田「あかんやん」 上杉「だーかーら! 隣の部室の科学部の協力を得ることにした!」 小梁川陽菜「どうも~、科学部です」 武田「そうか、小梁川さんは科学部も掛け持ちでしたね」 上杉「その通り! 私のアイディアを小梁川さんが具現化してくれるというわけ」 武田「よかったですね」 上杉「早速、発明をしてもらった! これだ!」 武田「これって、スカウター……?」 上杉「これを装着して相手を見る!」 武田「戦闘力がわかるとか?」 上杉「何で戦闘力を見る機能が必要なのよ! イケメンを見つけたいって言ってるじゃん!」 武田「そうでしたね。で、何がわかるんですか?」 上杉「相手の銀行口座の貯金残高!」 小梁川「解説しよう! このスカウターで対象を見ることで即時に顔認証。マイナンバーのサーバーを違法にハッキングして対象の個人を特定。そして、個人情報から持っている全ての銀行口座の情報を違法に参照して、合計残高を速やかに表示する!」 武田「かなりヤバいこと聞いたような気がしますけど、聞かなかったことにします」 上杉「では、早速、キミの貯金残高を見てみよう……………。はぁーーー……」 武田「露骨に落胆しないでください。高校生の貯金残高なんてそんなもんですよ」 上杉「じゃあ、池袋あたりに出かけてお金持ちを探そう!」 武田「でもそれって、相手の貯金残高はわかるけど、イケメンを探す機能は無いですよね?」 上杉「ん? そうだけど…」 武田「失敗ですね」 上杉「いや、先にイケメンを見つけてから、このスカウターで覗けばいいんじゃない?」 武田「仮に、金持ちイケメンが見つかったとして、上杉先輩どうやってその人を彼氏にするんですか?」 上杉「え?……」 武田「逆ナンするんですか? 出来るんですか?」 上杉「……」 武田「出来ないですよね? そもそも、上杉先輩はコミュ力とかトークスキルを磨いた方が良いのでは?」 上杉「……」 武田「その程度なら、主役下りてください」 上杉「そこまで言うことないだろー!」 ≪気が向いたら、続く≫
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