冒険の末ついに(道中のほとんどが、カリバーとめいの活躍によるものだったが)
すかいえくすこぴょんが居るという地へとやって来た。
「じゃあ…呼び出しの呪文を皆で唱えるよ…!」
私の問いに、無言で頷くカリバーと、日本刀を握りしめる侍ガールめい。
これで勝利すればやっと冒険も終わると考えると、自然と気合が入る。せーの!
「「「出でよ!すかいえくすこぴょん!(ニャン!)」」」
呪文を唱えた瞬間に空の雲が晴れ、黄色い大きな生き物が舞い降りて来た!!
『わたしがすかいえくすこぴょんだー』
何か喋る変なの出てきた!!デカイけど顔がまず弱そうだし(私以外なら)倒せそう…!
「油断しないでえくすこたん!ほら、見て!」
めいが目の前を指さす。見ると、なんとカリバーが勇敢に飛びかかっている!やるじゃん!
ん…?違う!あいつ!!ただじゃれているだけだ!!討伐はどうした!!!
すかいえくすこぴょんは、カリバーの攻撃(※じゃれているだけ)を悠々とかわしながらこちらをじぃっ…と見ている。
『おまえら、猟友会のやつらだなー!やっちゃってください《ワオキツネザル》さん!』
すると何処からともなく、ワオキツネザルが数匹現れた!
「え…きゃあああああ!!!」
それを見るや否や、めいは悲鳴を上げ逃げだした!そんなめいをサル達は追い回している!
「ちょ!!!めいぃー!?」
「ごめん!えくすこたん!!私ワオキルネザルだけは苦手なの!イヤー!来ないでー!!」
ワオキルネザルが苦手って何で!?
一人になった私の前に、すかいえくすこぴょんが迫ってくる。口に炎を貯めて。
「カリバー!めい!!やばい助けて!早く助けろぉー!!この××××××××××××××!!」
《誹謗中傷》の言葉を目の前の生き物に浴びせるが、恐怖で身体は動かない。
もう駄目だ!と思った時、私のスケッチブックが光り輝き、中から何かが飛び出した!!
(えくすこたん!僕たちが力を貸すから大丈夫だよ!!)頭の中に声が響く。
「え…?」
目を開くと私の前には、すかいえくすこぴょんに立ち向かう数々のキャラクター達がいた。
「ピヨスコ!すこたん!だむすこ!猫(イヌ)!えくにん!ヒヨコちゃん(仮)!エクスコーン!うーさー君!えくすころん!」
それは冒険途中えくすこが、《仮想通貨》エクスカリバーコインを題材に描いたキャラ達だった。
どうやらこれが私の特殊能力だったらしい。
「多勢に無勢、だね…!」
「我を忘れてごめんニャン!もう大丈夫ニャー!」
スケッチブックが光り輝いている間に、
サルを振り切っためいと、猫の本能を打ち破ったカリバーが横に居た。これで、勝てるっ…!!
『す!すみませんでしたー!命だけは助けてください!!』
私達の怒涛の攻撃に、すかいえくすこぴょんは負けを認め懇願してきた。ついにやったのだ!!
役目を終えたキャラクター達は光と共に消えていった。愛しのキャラ達よ…有難う。
「じゃ~あ~♪まずは私を怖がらせた事謝ろうか!で、元の世界に戻してくれる?」
途端にイキる私を見て、めいとカリバーが何やらコソコソ話しているが気にしない。
実質私の力で勝ったみたいなトコロあるしね!
『申し訳ございませんでした…ごしゅじんさま…では皆様、自分の背に乗ってください。自分、異空間の移動が出来ますので…ご希望の日時と場所に送り届けさせてもらいます!』
空の覇者やべぇ!すごい生き物のご主人になったな、私。
「これでやっと元の世界に帰れるニャー!!早く猫缶が食べたいニャア…」
「色々助けてもらったし、ご馳走するよ高級猫缶」
本当ニャ!?と腕の中で嬉しそうにするカリバー。元の世界だと会話も出来なくなるだろう。
もっとちゃんと感謝の気持ちを言葉にして伝えたいが、今更照れくさい。
「ふふ。大変だったけど楽しかったね!えくすこたん」
めいはそんな私とカリバーを見て微笑んだ。めいのような友達が出来て良かった。
…てゆーかその日本刀、持って帰る気なのかな?
『あ、因みに自分。呼んで頂ければ何処にでも駆けつけますんで…』
「来るのかよ!」
夕焼けの空を羽ばたく、すかいえくすこぴょんの背の上で私達は何時までも笑っていた。
Happy end
もうかなり前なので懐かしいですね。おぉこのイベントがきっかけで異世界サイコロ旅行が生まれたのかぁ…!結構ぶっ飛んだ設定で小説書いてる方も多くて面白いイベントでしたね。また公式でえくすこたん関係のイベントやって欲しいです!