才蔵ちゃんねる
四話
泣いてんの? それがあの人の一言目だった。 片手で氷の大剣を持ち、それで金獅子を停めながら…… もう片方は… あたしの体を抱えてた。 何がなんだか分からずに、びっくりしてるとさ。 こんなチビの金獅子には用はない…ってね。 そのまま一緒に逃げたんだ。 街では見たことない顔だったよ。 ここらの土地の人間じゃないと思う。 あたしをキャンプまで連れてくると、その人はまた雪山に向かって行った…… もうこの時に… 好きになっちゃってたのかもしれないね。 今思うとさ……
ギフト
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