そんな大事な話を聞いてもよ…
俺はやっぱり駄目だった。
狩人なんか、有名にならなきゃ意味ねえんだ!
この…この仕事だけは…
やらせてくれ!
わかったわ。
その変わり…私も行く。
腹に俺の子を宿したんだ。
行かせる気なんかなかったよ。
でもよ…
何を言っても聞かねえ、強情な女だから……
私はね…
あんたを有名にしたくない。
子供が出来たからって、一人締めにしたいんじゃない。
そんな名声が欲しいんじゃない。
ただ…ただ…
横に……私の横に…
いてほしいだけなんだよ。
あん時の俺に、あいつの言葉なんか…
届くはずもねえ。
小さいあいつの夢に…
気付くはずもない…
クソだったんだ。
俺はクソだったんだよ…