ああ。
仲間にも言われたよ。
辞めるなら…今のうちだぞ?
だが、俺には…
何も聞こえなかった。
北の火山。
あの鎧竜の縄張りだった場所だ。
そこを力で奪うんだ。
並の相手じゃねえ…
あの時も仲間は黙って、いつものように着いてきた…
俺の女もな。
ちょうどてっぺんに近付いた頃だった。
奴は地面から、いきなり現れた。
さすがに…
威圧感は凄いもんだったな…
何より…でけえ…
俺は真っ先に走り出したよ。
それを合図に…
みんなも奴に向かっていったんだ…