才蔵ちゃんねる
一話
男ばかり飽きたでしょ? 次は私が話してあげるわ…ふふ… その子はねえ。 本当に綺麗な顔してた… 女の子見たいなさ。 かなり好きだったかもしれないわあ…私… 黒く、長い髪で… 切長の澄んだ眼。 完璧だと思うでしょ? でも…その子… 音と…気配と…匂いの中で人生を送ってた。 その使い物にならない眼でさ… あの角竜に何を見てたんだろうね。 ずっとあの黒の双角を… その心に引きずって生きてたんだ。 私は… ただ…ただ見守るしか…出来ないでいたよ。 情けない話だけど…
ギフト
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