才蔵ちゃんねる
四話
それから数週間経った頃かな。 砂漠に角竜と戯れる、小さい子供がいる。 ボロボロの短剣を持って… 一人で戦ってる… そんな噂が流れてね。 有り得ない!とか思ってさ。 私も確認しに行ったわ。 それが彼との最初の出会いよ。 私は最初から最後まで…その戦いを見てた。 怒りだけで体を動かしている。 眼は真っ赤でね… もう見えてないようだったわ。 まだ心が泣いているのかも知れないわね… 奴があの咆喉を出すと、彼も同じように… ウガアアアアア! 私…見てて泣きそうになったわ… もう重いもの背負ってさ。 まだ年端も行かない… 子供だよ?
ギフト
0