彼は…
他の狩人と全く違ってた。
初めはね。
蒼剣を少し斜めに構え、音を探るの。
そして…
突進をその構えでガードしてね。
近付いた時に斬る。
龍が潜ってる時も、音や場の雰囲気を探るのよ。
他の道具なんか、見えないから使う事も出来ないの。
そんな状況で…
あの最強の体力とスタミナと、剛力を誇る黒の双魔に…
あなた勝てる気する?
確か120年程は、角竜種を倒した狩人いなかったのよ?
無理よねえ。
あの時さ、お昼前だったのね。
今、次の日の朝よ。
その時には…
彼は耳もダメになってたわ。
咆喉を近くで聞き過ぎたのね。
その後の咆喉にはもう…
何も反応しなくなってた…