それからというもの、狩人が山へ入るとね。
いつの間にかシロがそばにいて…
帰るまで一緒に歩く毎日でした。
シロの挨拶は…
ぶるるっ…
この声が横で聞こえると…
狩人は本当に嬉しかったそうです。
誰かと話をしているようで…
ふふ、今日はな…
人参買ってきてやったぞ!
ぶるるっ!
ははは!
うまいか!
よし!また食わしてやるからな!
そんな時でした。
村に帰ったその夕方、酒場では噂が立ってました。
あの金獅子の。
皆は言いました。
雪山は当分入るなと。
狩人はシロが心配でした…
金獅子は何でも喰うし、何でも襲う。
床についてはみたけど…
やはり心配で寝られませんでした。
皆の寝静まる夜…
狩人は山へ入りました…