才蔵ちゃんねる
十話
頭でね、僕を押すんです。 入れって… びっくりしました。 そこは、銀シャリ草が一面に生えているんです。 綺麗でした… その景色に見とれてると、また頭で僕を押してね。 角を僕に渡したんです。 お前にやる。 そう言ってるようでした。 そして僕の顔をペロペロっとして… 端っこの方にね。 少し土が盛り上がった場所があるんです。 そこまでトテトテ歩いてね。 盛り上がった所を、囲むように寝転がりました。 ぶるるっ… 最期に聞いた… 鳴き声でした… 僕がなぜてやろうと近くに行った時、その盛り上がった山の上には… 古くなった袋と… もう腐って、何が何だかわからなくなった人参が… 置いてありました。
ギフト
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