すでに姉さんは、炎妃の居場所を見つけてた。
狩りのない日は、情報収集に時間使ってたからね。
妹が人生を楽しんでる間に…
静かに姉は街を後にする。
自分の剣と、妹の片手剣を持って…
俺にさ、一言残して行ったよ…
ねえ。
剣もらっちゃうよって、伝えてくんないかな。
それとね…
ああ、何?
あの子にはさ、嘘ついてね?
何て言えばいい?
姉さんにも男が出来て、仇とか面倒くさくなって…
男と逃げたって…
こんな感じでいいよ。
かなり…嫌われるね。
それでもいいの?
うん…
お願いね…
もったいねえなあ。
美人なのに…
生きて帰ったら付き合って見ない?
ははは。
ありがとう。
その時は彼女になったげるよ。
女の子っぽさと…
大人の女の雰囲気が混じってさ…
髪のいい香りを最期に残して…
街を出てったよ…