才蔵ちゃんねる
六話
その頃、街は大変でした。 剣が効かない龍の話で持ち切りです。 どんなに強い狩人が行って、必死に戦っても… 硬い甲殻を貫くどころか、傷も付けられないと。 真っ黒の体で… 口から火を吐き… 山のように大きい… それは珍しい、黒い鎧龍です。 昔からたびたび現れますが… 勝てる狩人は、今まで一人もいませんでした。 お…俺… 戦ってみたい… いいよ? ちょっと怖いけど… 私は… 男の子は、もう勝てると思い込んでいます。 ふと… いつも鼻を垂らしてるのに、今日は違う… 女の子は気付きました… .
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