才蔵ちゃんねる
十話
男の子は… 大好きな人を守れなかった拳を棄て、武器を持つようになりました。 俺にもっと… 強い拳があったら… もっと大きく… 強いのが… 男の子は毎日毎日、いつもいつも… あの時の事を思い出し… 守れなかった事を悔やみました。 ある時… 見た事のない、大きな塔のある地に辿り着きます。 何もする気が起きず、放浪していた… そんな自暴自棄のさなかの事でした。 そして、そこには大きい石像。 その石像は、いかにも強そうに拳を握り… 旅人達を勇気づけていました。 こんなに強い拳なら… あいつを守れるなあ… その昔… 石像の拳を武器に… 時代を覇した、剛拳の狩人がいました。 狩人はそれを鉄拳と呼び… あの黒鎧龍を初めて狩ったと伝えられています。 大事なあの子をまだ… 守ってやるために… .
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