みんな死んで…
ただ一人残った時…
邪龍と殺りあってたのは、もうギルドの二人だけだった。
ああ、こいつらはよく知ってる。
喧嘩ばっかりしてたからな。
俺が勝ったり…
あいつらが勝ったり…
かなり強い奴らだった。
自分達がギルドと決まった時、あいつら謝りに来たよ。
すまん…ってな…
あいつら何も悪くねえのになあ。
同じ境遇なのによ。
俺の運が悪いだけ。
隠密はそれほど、悲しい仕事なんだ。
でもあいつらは、俺達の仕事を一つでも減らすように…
俺らの分の闇まで背負い…
隠密でも嫌がる仕事を、二人でこなしてた。
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