才蔵ちゃんねる
六話
もう、負けた教官に付く子分達もいなくなり… その頃から、ありがちな坊ちゃん刈りをやめてさ。 あの男の子のように、髪を短くしたの。 今でも短いでしょ? ふふ。 それからは、三人でいつも遊んだわ。 本当の友達ってこんななんだと、子供心に感じたのね。 嫌な事があったら… 自然にあの岩に、足が行くのですよ… 飲みながらさ、懐かしそうに言ってたよ… お兄ちゃんが一人増えたから… はい!どうぞ! 三人であの岩に座って話してた時ね、妹は言ったの。 何をくれるのかと思ったらさ… お兄ちゃん達は強いから… う~ん……え~っと… たつじんくびかざりぃ!!! 草を紡いだ… 立派な首飾り… タツジンって俺が教えたんや。 強い人は、タツジンって呼ばれるんや…って… なあ。 俺達もタツジンになれたらいいなあ。 そういえばさ… 教官が優秀な生徒に送る武具には… 全てタツジンが入ってるでしょ? ふふふ…
ギフト
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