才蔵ちゃんねる
十話
妹も必死に抵抗してました。 自分だけはまだ情けなく… その時でした。 あの長くデカい足に、妹はぶち当たり… 片手がブラブラともう… あいつ、キレると口の横がつり上がるんです。 で、笑ったように見えてね。 ブチ… なあ… 俺らの秘密基地覚えてるか? 落書きしたり… お菓子くったり… 楽しかったなあ。 こんな時に何言ってんだ? 自分は怖くて怖くて… 妹もやられて、もうダメだって。 でもあいつ… 言うんです… ブチブチ… 頭わりいから、俺勉強したことないけどな… こんな事になんなら、勉強しとけばよかったな… ブチ… 戦意喪失して、あの頃のように情けない自分に… あいつは見せてました。 独りで。 キレて無茶苦茶な所をじゃない… 今なら…意味が分かります… ドオオオオォォオオン… 土煙りが… 剣を高く上げた、あいつの姿を映したように見えました… .
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