才蔵ちゃんねる
三話
その紅龍が復活した時代はね。 町や村へ行くたびに、人間の惨殺現場に出会う。 紅龍が食い散らかした後のね。 あいつも、そんな現場を幾度となく目にして来たわ。 そんな中、ある村へ着いた時だった。 この村もまた… 酷い有様でね… 諦めていたその時… キャ…キャッ… どこからか、赤ん坊が笑ってるような声がしてね。 走って行ってみたの。 お母さんなんでしょうね…… 首しかなかったらしいわ…… その首は赤ん坊の方を向いていてさ… まるであやしてるかのような、優しい顔をしていたの… 俺に… 託してんのかな… そんな気になったって言ってたわ。 独りもの同士。 赤ん坊とも、妙に気が合う感じがしてね……
ギフト
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