才蔵ちゃんねる
十話
そうして… 三人の親衛隊も、向こう側へ消えて行った。 龍も逃げ、全てが終わった時… わしらはこの壮絶な現場を目に焼き付ける。 隊長と親衛隊は… わしらが入る、この入り口を埋めるかのように… なかば炭になって… せき止めていた…… 盾を捨て… 槍一本で立ったまま絶命している隊長の回りを囲い… 死んでもなお、隊長の命令を遂行する… 親衛隊の三人がいた。 この四人は入り口を死守し… わしらを… そして世界を守ったのだ。 もしもあの… あの祖龍を追い掛けて、塔まで来た強者がいたなら… 頂上に辿り着いた時、大きな石が腰を据えているだろう。 あれは鉄騎の… この世の人間の意地だ。 どうか忘れないでほしい… .
ギフト
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