それからもあの人は、私に恨み事一つ言わず…
いつもと同じ笑顔で狩りに出かけました。
そしてその日に、あの人は武器を変えました。
下層級ではありえない物を、持っていたみたいですから…
確か。
飛竜刀と聞いた事があります。
一番仲の良い人と、対で造ったんだって。
あの人の刀には“楓”と名打たれてあり…
仲間は“葵”なんだって。
二人で苦労したんだぞって、嬉しそうに私に話してました。
どれだけの価値があるのかは、私にはわかりません。
その大事な刀からね。
アギトって言う、初心者によく使われているらしい剣になりました。
あの泣いてた日の…
次の朝からです…
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