2人は、紅龍の事を知らなかったわ。
それだけじゃない。
世間の事全て。
そりゃそうね。
あんな山の中から、いきなり出て来たんだから…
でも狩人達の中では、すぐ知られた名になった。
だってあの2人…
下層から始めてさ。
約一ヶ月で上位に上がったから…
ギルドの上層部も、2人に目を付けたわ。
邪龍討伐に協力してほしい…
ギルドの依頼もさ、2人は何も考えてないのか…
いえ…
あんまり理解出来ていないようね。
ああ、いいぜ?
お前が返事するな!
俺より弱いくせに…
ああ?
俺の方が年上だろうが!
ガキが…
七日先に生まれただけだろ!
またいつものケンカをしながら、話は終わったの。
ギルドの連中も困った顔で去って行ったけどね…
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