頭のおかしい作品を投稿するやべーサークル
第12話:Pistola portante mobile a terra / Greedy set(1)
 題名前半部はイタリア語で『陸上の動く艦載砲』、後半部は英語で『欲張りセット』です!!!  あまりにも久しぶりに書いたので、文章等違和感あるかもしれません。そのくせ今回は総文字数が一万八千文字(本編/兵器解説それぞれ約八千文字)とか言う頭わるわる文字数です。  また、投稿できなかった期間で下記の内容を追加・修正しました。  ・時間軸がごっちゃ混ぜになる危険性に今更気づいたため、第9話の相手目線の時間軸を数時間後から現在に移行。それに伴い相手の対応も(多分)軍隊らしく変更。  9話の内容は個人的に満足(は?)  今後とも、繋くん小説をよろしくお願いします。 ______  「……ま、いいや。」  ヘルメットを被った30名キッチリの男たちが、手にスコップを持ったり重機を操縦するだとかそんなことをせっせとし始める。それを横目に繋は後ろに振り向くと、『Ka-50』に再度乗り込んだ。  もっとも、何も『Ka-50』を飛ばそうと言う訳ではない。『どっか座りてぇなぁ』なんて言う、単純思考の結果だ。  「あの人、『ロマン兵器を愛する心がある』って言ってたけど、あの道陸上戦艦道が好きって……やるねぇ」  陸を制するロマン、『陸上戦艦』。でっかい主砲に、分厚い装甲!!! あと、車体がでかい。これ即ち男のロマン。はっきりわかんだね。  いやそりゃ自分も好きだよ? うん。『P1000ラーテ*』に『P1500モンスター*』、『Char 2C*』だとか『FCM F-1*』とかね!!!  とは言え、暗い話題を出すとすれば……現実はそう甘くない。『陸上戦艦』なんて代物を作るとなれば、資源はバカみたいに食うわ、デカ過ぎたら攻撃機の的だわ、重すぎて地面に沈み込む可能性があるわ……極め付けは、機械の信頼性がう〇ちと化す。  それを裏付けるかのように、第三帝国で総統閣下迫真の夢を抱き、完成した『Ⅷ号戦車マウス*』は……  「ま、それも含めて『ロマン』か!!!」  実際Padで《実体化》した場合一体どうなるか(主に機械的信頼性と大重量による影響、それと資源やランニングコスト)興味はもちろんあるが、今は人員が足りない……と言うよりも、先に拠点の構築が重要だからね! 当分はお預けってことだ!  「どうせだし、後で名前聞いておこっかな」  30人も《実体化》したおかげか(?)誰が誰だか一切見分けがつかないので、名前くらいは聞いておいても損はしないだろう。  『拠点作り終わったらがベストタイミング……かな』と、外で作業をする兵士たちを見つつ、脳内で付け足す。  それから数分、無言の時間が続く。時折そわそわしたり、ふと外の作業風景を見たり……そんなことをしているうちに、小さく呟いた。  「……にしても、暇だなぁ」  『暇なら外の作業を手伝えYO!』なんて意見が聞こえてきそうなものだが、個人的な感情込みで言えば、外で兵士たちがしているような肉体労働はしたくない、と言うのが本音。かと言ってすることもなく……。  「いつも通り適当に『兵器』でも見て……寝ようかな」  拠点の構築にはまだ時間がかかるだろうし、それがいいね、うん。  繋は脳内で『出でよPad』と念じ、ソレを召喚。手で持つ。  電源ボタンを押してPadを立ち上げると、狭いコックピットの中で、Padの画面をスクロールしたり、タップしたり……そんなことを数十分ほどして、一区区切り付けた繋は、一人少しの眠りに落ちるのだった。  _数時間後  空一面、綺麗なオレンジ色に染まった世界——つまり、夕方。  別に秋ではないので、キリギリスだとか鈴虫の奏でる音色は聞こえないが、山の向こう側へと徐々に沈んでいく太陽は、なんか……芸術的。あとついでに言えば、空に目を向けたらまだカラスが飛んでる。……いつまでここに居る気なの、君達?  「——繋殿。貴殿の命令通り、拠点構築を終了! 次の命令を……」  ま、それはともかくとして。  繋と話していた男陸上戦艦好きな人が、『Ka-50』のコックピットの扉をそんなことを言いながらゆっくりと開いた。もちろんそこには、就寝中の兵士が銃を抱えて寝る行動よろしくPadを抱えて寝てる繋がいる。  「……あのー。聞こえてますー?」  その声も虚しく、若干の反応も無きかな。『ビンタしたり体揺らしたら起きるかな……』とか、『あれ、死んだ? ……いや、でもそれだと……』なんて考えつつ、最後に一言、こんな言葉を試してみる。  「……アッ! パンジャンドラムガ空飛ンデル!!!」  「ふぁっなんやて工藤!?」  「あ、起きた」  ま、そんなこと言えば案の定起きるわけで。繋は勢い良く『Ka-50』から降りると、気迫少々で繋と話していた男陸上戦艦好きな人に差し迫って『フライングパンジャンドラムはどこだ、言え!!!』と何度も尋ねる。  「いや、居ませんが?」  「え」  繋は、あゝ悲しきかな。一語文を言い残して泣き崩れた。んなオーバーなリアクションしなくても……。  一方の繋と話していた男陸上戦艦好きな人は『そんなことどうでも良いんで』と、滅法考えてそうな表情で話題を変える。  「それよりも、です。繋殿の命令通り、拠点の構築を終了しました!」  繋と話していた男陸上戦艦好きな人は、やけに調子のいい声でそう告げて、後ろに振り向いた。繋が、視線を彼の背後に移すと……。  「……い、いや。もうここまで出来たんだ」  「ヘスコ防壁に土入れて積んで、また土入れて積んで……それを脳死で続けたら完成しますから」  見てみれば、周囲一帯……フィーリングで奥行き120mくらい、幅80m程の区域が、四角くて肌色で線ヘスコの刻まれたブロック防壁で長方形の辺を描くように2段積まれていた。  どこを見てもヘスコ防壁、ヘスコ防壁、ヘスコ……いや待て? 四面それぞれの中心部にそれぞれ一つ穴がいてるね! 出入り口用かな?  ヘスコ防壁に取り囲まれた空間には、もう使用されていない重機が並べ置かれている他、はたまた使い切れなかったのであろうヘスコ防壁と言った器材。あとは焼け焦げた角材に、壊れたトラックなどが積まれた瓦礫や、半円を横に倒したような形の緑色のテントが3つ程立っている。  繋がそれらを一通り見終わるのを見計らって、繋と話していた男陸上戦艦好きな人は興奮の感情を裏に秘めたような口調、表情で繋に話しかけた。  「……あとは、対空兵器を3基ほど置いて完成、と言ったところです」  「対空兵器、かぁ……。って、え? それ置いちゃう?」  その質問に繋と話していた男陸上戦艦好きな人は、後ろに鎮座する『Ka-50』を視界の端に捉えつつ、『『Ka-50』ソレ出してて言いますか?』と、質問に質問で返した。全くもってその通りで御座います……。  「何かあるかなぁ……対空兵器」  記憶の中から現状思い浮かぶ対空兵器といえば、イランの23mmバルカAsefehン*とM247サージェント・ヨーク*、あとは英国の頭でっかちチーフテンマークスマン*……それくらいしか思い浮かばないなぁ。  頭を抱えてなんとか芸術的対空兵器キテレツ兵器を脳内から捻り出そうとするものの……無理です! 思い浮かびません!!!  「…………」  ……ところであの。なんかさっきから繋と話していた男陸上戦艦好きな人がチラッチラッって見てくるんですけど!!! ……いや。まさか陸上戦艦出せなんて言うわけじゃ無いよね……そうだよね?  「……な、何か『私に案がある』みたいな顔つきしてるね……」  「あ、気づきました?」  いや気づくもクソも無いよ? 明らかに『案ありますあります!!!』ってオーラ出してたよ???  「その……対空兵器はやっぱり……『OTOMATIC*』と『ADATS*』がいいと思うんです」  「……なに、それ?」  繋と話していた男陸上戦艦好きな人の口から飛び出した『OTOMATIC』に『ADATS』なる単語。えっ何それは……? 知らない子ですね。  それを聞いた繋と話していた男陸上戦艦好きな人は、驚愕の表情。  「……実物を見た方がいいかもしれません。えぇ」  『Padで出しましょう』と言う意見に賛同した繋は、『興味』と『好奇心』で脳内を占めつつ、『Ka-50』の機内に放置していたPadを取り出す。あれ? 詐欺の匂いがするぞ?  「えぇーっと……『OTOMATIC』……っと。これでいいかな?」  検索ワードにそれを記入すると、Padには4件の画像が表示される。一つは装輪車両装甲車。もう二つは装軌車両戦車に似ているが、片方は車体が何処かの国の戦車に、もう片方はレオパルド1の車体に見える。最後の一つは砲塔だけだ。  砲塔だけのものも含め、全て共通で何やらおっきくて太い♂主砲、そして2つのレーダーを保有していることが伺える。  「あっ、これですね。これを《実体化》して下さい」  繋と話していた男陸上戦艦好きな人は装軌車両、それのレオパルド1の車体もどきを指差して、繋は言われるがままそれをタップ。なんやかんやして、《実体化》する。  いつも通り目の前に閃光がバッと光って目をつむり、続けざまに目をひらけば……  「……で、出た……」  『Foooooooo!!!』なんて叫び声を繋と話していた男陸上戦艦好きな人は上げる。それを耳にしてか、テント内から兵士たちがゾロゾロ登場。彼らも『OTOMATIC』なるものを一目見ると……  『『Fooooooooooo!!!』』  この有様だ。  ……え? あの。自分空気になってませんか?  「え……いや。ちょっと待って!!!」  明らかに空気な流れを繋が静止して、繋と話していた男陸上戦艦好きな人に『ねぇ『OTOMATIC』って何? ねぇねぇねぇ!!!』と訴える。その訴えに、繋と話していた男陸上戦艦好きな人は、ドヤ顔で答えた。  「オート・メラーラ社製の開発した、艦載砲である76.2mmスーパー・ラピッド砲……それを車載化した地対空両用対空車両。それが、この『OTOMATIC』ですよ!!!」  「……!!!」  なんてこった! 艦載砲を車載化なんてだけでも十分希少だと言うのに、なおかつ地対空両用……そんなの革命的対空兵器じゃないか!!!  「これは……素晴らしいじゃん! 100点満点!!!」  まさかこんな兵器があったとは……。自分の無知さとイタリアの素晴らしさ変態らしさに繋は(いろんな意味で)押しつぶされそうになる。  「って、待って? さっきPadに表示されてた装輪車両とかって、もしかして……」  「えぇ。そのまさかですよ。この『OTOMATIC』……砲塔そのものをレオパルトやM1エイブラムス等のMBTへの搭載が想定されていますし、なんならこれを開発した母国イタリアでは『チェンタウロ・ドラコ*』としての配備が決定しましたから!!!」  「ファァァァァァァ!?」  うーん。これはスコい。ついでにエロい。  「こんなの……配備するしか無いじゃないか!!!」  『『『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!』』』  繋の歓喜にも満ちた声に続き、兵士たちも歓声を上げる。  いや喜び過ぎでしょこの人達。  「じゃぁ『ADATS』もついでに……」  「あ、そうそう。それも気になるんだけど……」  繋のその質問を聞いた繋と話していた男陸上戦艦好きな人は、『これもまぁ『OTOMATIC』との類似点はありますが……何はともあれ、見た方が早いです』とだけ答える。焦らしプレイやめろ!!!  兵士たちが『OTOMATIC』の周りで万歳したり胴上げしたりとかそんな光景を敢えて無視しつつ、Padに『ADATS』と入力する。  「……これはまた随分と子沢山だなぁ」  Padの画面に広がるのは、砲塔のみのものや、それを搭載した装輪車両と装軌車両。そのどれもが4連装ミサイルポッド2基、また一部の車両は一門の機関砲らしき物を搭載していることが伺える。  先ほどの『OTOMATIC』がお財布に優しい週刊誌を攻撃方法に用いるとすれば、『ADATS』はお財布に厳しいルイ○ィトンのバッグを攻撃手段に用いるような物であろうことは想像に固く無いが……。  繋と話していた男陸上戦艦好きな人が『これです』と言い、4連装ミサイルポッド2基に、何やら機関砲を装備した『ADATS』を指差す。……え? T-15アルマータ*かな???  繋はあーだこーだしてそれを《実体化》。閃光(ry。  「お、おいッ!!! あれは……」  その瞬間、兵士と繋と話していた男陸上戦艦好きな人の間で、声がハモる。  『『『ADATS!!!』』』  「いや本当に仲良いね君たち!?」  『『『そうだよ』』』  「いやもういいわ!!!」  仲が良いのは(多分)よろしいことで。  「……それで? この『ADATS』はどんな兵器なの?」  繋と話していた男陸上戦艦好きな人は、真面目な顔で繋にそのブツの性能を告げる。  「この『ADATS』はですね、作り込みの甘い戦争ゲームよろしく地対空両用ミサイルを搭載する兵器なんです!!!」  「……ゑ? 地対空両用?」  うん、気のせいかな? 地対空両用ミサイル???  「対空と対地じゃ求められる性能は全然違うのに、そんな男の子のロマンを実現したような兵器あるわけが!!!」  「それが驚き、あるんですよ!!!」  『まっさかぁ』なんて便宜上は言うが、実際興奮が止まらない。……いや、でも待てよ?  「……百歩譲って、対空は分かるよ? でも、対地は、その……どうなんですか」  欲張りセットじゃ対空には使えても、例えば有名なMBTであるM1エイブラム*ス、その改良型であるM1A1*ですら、均質圧延鋼板RHA換算で900mmとか1300mmの装甲厚を持っていると言われているわけで。おそロシア相手だとまだ分からない……いや、あの国のMBTは弁当爆発反応装甲てんこ盛りだからなぁ……。  そんな疑問に、繋と話していた男陸上戦艦好きな人は『現代MBTの正面装甲は流石に貫通出来ない可能性でしょうが……』との前提を発言した上で答える。  「成形炸薬を弾頭に使用しているので、記憶が正しければその貫通力は均質圧延鋼板RHA換算で900mm程度……。流石にMBT相手に正面切っては戦えなくとも、まぁ威嚇や奇襲程度であれば使えますよ」  『そもそも対空兵器ですし』と、繋と話していた男陸上戦艦好きな人は繋に念を押した形で告げた。  いや、AH-64アパッチ*やMQ-1プレデター*に搭載されるヘルファイアの貫通力が均質圧延鋼板RHA換算で1350mmと言われていることを考えれば、地対空両用でその貫通力は十分おかしいと思うんですけど(迷推理)。旧式の『TOW』対戦車ミサイルの貫通力に関しては上回ってるでしょそれ。  しかもそれに続けて、繋と話していた男陸上戦艦好きな人はさらっと『これを作ったメーカーによれば、ADATS一輌の防空即応能力は900km/hの速度で飛行する敵戦闘機編隊(8機)を70秒間で全滅可能なレベルなんて言っているんですし、おまけの対地攻撃能力と考えれば十分なんじゃないですかね』とか付け加える。……えっ、なにそれは(困惑)  繋と話していた男陸上戦艦好きな人は、ついでに思い出した様子で更に付け加えた。  「あぁ、それとですね……。『ADATS』は砲塔のみでレーダーやミサイル等、対空兵器に必要なシステムが帰結しているので、砲塔単体を地上に設置しての運用は勿論の事、M113装甲兵員輸送車にM2歩兵戦闘車、チェンタウロ偵察装甲車にも搭載できますよ」  「へー、そうなんだ凄い……って、ファッ!?」  つまる所、この変態的対空兵器一つで、地上部隊に基地の防空任務、更には限定的なれど現代MBTにも対抗できると言うことになる。何その欲張りセットは……。  もはや驚きや興奮を超えて、呆れすら感じる繋。だが、人員不足の今、(一体どんな用途に使うのか知らないが)こうして地対空両用の兵器を運用しない理由はないわけで。  「う〜〜〜ん、これは……採用!!!」  『『『やったぜ!!!』』』  あ、またハモった。  何はともあれこうして鶴の一声、そして圧倒的支持で拠点への配備が決定された『OTOMATIC』と『ADATS』の二機種。さてどこに配置するか……。  それに関しては既に繋と話していた男陸上戦艦好きな人がある程度考えていたようで、『『OTOMATIC』は生産数が少ないけど『ADATS』多いから!!!』と言う意見の元、『ADATS』搭載のミサイルを全て使用した場合の最終対応策として、先ほど《実体化》したものも含めた試作の2輌を拠点内に配置。  『ADATS』に関してはと言えば、既に《実体化》済みの25mm搭載版『ADATS』を、拠点上空から見て上側に位置するヘスコ防壁の凸部分に配置。左右のヘスコ防壁凸部分には、カナダ軍仕様である『M113』の『ADATS』搭載版をそれぞれ一輌ずつ配置し、下部分にもヘスコ防壁の置かれていない空間はあるが、出入り口として使用する為のものらしく『『ADATS』が置けないね』と判断。そこで、拠点外部のすぐ側に『ADATS』の基地設置型が一基配備されることが決定された。  「……じゃ、その手筈でぱぱっと配備しようか!!!」  「わかりました!!!」  兵士達は意気込んで『俺初めて『ADATS』操縦するわ』とか、『『OTOMATIC』エロい!!!』、『そんなことよりスターゲイジーパイ食べたい』など関係ある話も明らかに関係ない話もしつつ、各々が『OTOMATIC』や『ADATS』に乗り込み、所定の位置へと移動させてゆく。  「んーっと……これを……こうしてっと」  一方の繋はパパッとPadを操作して、ヘスコ防壁の凸部分等に『ADATS』やら『OTOMATIC』を即座に《実体化》した。これで防空は完璧だね!  「……そう言えば、もう夜ですね」  既に《実体化》していた『OTOMATIC』と『ADATS』を所定の位置に配置し終えた後、繋と話していた男陸上戦艦好きな人は思い出したかのような口調でボソッと呟く。  ……いや急だね? まぁ確かに太陽が山の向こうに沈んで、辺り一面暗くなり始めてるけどさ。でも、上に目を向ければ相変わらずカラスは飛んでます。しつこい(こなみ)。  「そろそろ、夕飯にされますか? 私たちも、そろそろ……」  「あ〜……」  腹を抱えつつ、間接的に『腹減ったから飯寄越せ』と訴えかける繋と話していた男陸上戦艦好きな人を見て、繋は『確かにその頃合いかもなぁ』と、思い立った声で呟く。  よくよく考えたら、今日の昼ごろにいきなり森に放置プレイされてから、ずっと何も食べてないんですね、えぇ。そんなのだったら当然、腹の一つや二つ減るわけで。  「……じゃ、夕飯にでもしようかな!!!」  「はい!!!」  繋と話していた男陸上戦艦好きな人は意気揚々とした返事で答えると、『ADATS』のレーダーやら砲塔やらを回転させて遊んでる兵士達に『集合、夕飯だ!!!』と号令を掛ける。『ADATS』の周りに立っていたり、中に居たりした兵士達がメリハリを付けて繋と話していた男陸上戦艦好きな人の前に集合した。  「全員揃いましたが……『ADATS』に何名か人員を割いておきますか? まさか、攻撃があるとは思えませんが」  「ん……そうだね」  『了解しました』と繋と話していた男陸上戦艦好きな人は答えると、数名の兵士を指名して『『ADATS』で空域警備しててね』と伝える。それを聞いた兵士は、『え〜……あい』と、やる気のない返事をして『ADATS』に向けて走る。  「では、テントの方で食べましょう」  かくして20余名の兵士達と、繋と話していた男陸上戦艦好きな人。それと繋はゾロゾロと練り歩きつつ、次々とテントの中にインしてゆく。  ……食事の最中に繋と話していた男陸上戦艦好きな人の名前聞こっと。
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