頭のおかしい作品を投稿するやべーサークル
第12話:Pistola portante mobile a terra / Greedy set(2)
……——  _同時刻 この世界のどこか  場所は、この世界のどこかに位置する港湾都市だった場所過去形。ここも同様に暗闇が徐々に辺りを支配し始めており、誰かが付けたのか、灯火管制がされていない電球の光が細々と街中のストリートを照らしている。  昼頃には姿があったValentine歩兵戦車やCromwell巡行戦車に酷似した物の姿はなく、時折歩哨がそこを通るばかり。やはり、非常に閑散としている。  そんな状況下で、この街に存在する広場に設けられた幾つものテント。そのうちの一つの内部には、服装から見て指揮官クラスなのであろうと見て取れる男が2名、集合していた。  「まさか、4時間近く出撃予定時間が伸びるとは……」  昼頃に伝令兵と会話していた指揮官らしき男は、半ばイラつきを垣間見させる口調で呟く。  「ウェーナー中尉。普段であれば一切故障しないにも関わらず、突如としてここに配備された車両……それも、予備も含めたその全てが故障する・・・・・・・・・なんて誰も思わんさ。仕方のないことだ」  ウェーナー中尉と呼ばれた男の対面に立つ初老の男は、煙草をふかしつつ落ち着いた口調でそう告げた。  彼らが今話し合っている趣旨は、もちろん“第27他民族処理部隊”の消息について。更に詳細に言えば、偵察部隊が使用する予定であったオートバイやジープと言ったもののは勿論、ここに配備されて居た車両の全てが突如として前触れも無く故障した事に関してだ。  故障の理由はエンストからパンクまで様々。始めは敵の破壊工作かと考えられたかが、どれだけ探してもそれを確固付ける証拠は見つからず、原因すら不明。  ただ事実として、本来マニュアル通りであれば音信不通より2時間が経過した場合、即座に偵察部隊を派遣するという内容を実施する予定時刻が大幅に狂ってしまった。  「それに、偵察部隊はそろそろ出撃と言うじゃないか? それなら問題はないだろう」  「フェイン少将……確かに、その通りですね」  謙遜する口調でウェーナー中尉は、フェイン少将と呼ばれた男の意見に頷く。時間の遅れが取り戻せない以上、ここからどうにかしてその遅れを巻き返す他ない。  そんなことを考えていると、テントの出入り口が開かれた。入ってきたのはヘルメットを手にした男で、その身なりから見るに偵察部隊の者だろう。  「現在、19:09……我々特設偵察部隊はこれより、“第27他民族処理部隊”の任地への偵察任務に入ります。以上!」  「おぉ、任務、頑張りたまえ」  フェイン少将の声掛けに応じて『はい!』と威勢の良い返事をすると、その兵士はテントから退出する。  「……後は、結果次第だろう」  「……ですね」  フェイン少将の呟きに追随して、ウェーナー中尉は賛同した。  しばらくして、閑散とした街中にはただひたすらに、バイクの奏でるエンジン音が響き渡るのであった。  ——…… ______  え? ボフォース40mm機関砲? 何それおいしいの(白目)。  チェンタウロ・ドラコも出せるなら出したいけど、ざっと調べても一体いつから運用開始なのか、生産数は如何程なのかがわからないので今回は割愛。そっち方面をご存知の方、是非情報提供をお願いします()。  基地の図に関しては、できれば連休中に画像作ってTwitterに投稿したい所。  そんなことよりUSA!USA!USA!USSA!USSR!  *P1000ラーテ:みんな大好きちょび髭おじさんの夢と希望とロマンとをいっぱい詰め込んだ、最大重量1000tの陸上巡洋艦! 主砲にはシャルンホルスト級戦艦の搭載する28cm3連装砲から中央砲身を抜いた連装砲を装備、副砲にはⅣ号対空戦車ヴィルヴェルヴィントから4連装20mm対空機関砲塔を2~4基搭載。また、資料によっては12.8cm砲も副砲として装備しているぞ!!!  これを動かす機関には8基の船舶用ディーゼル機関を採用し、その総出力はティーガー1のエンジン出力約700hpの大体24倍、17000hpだ!!! わかりづらいね!  完成? 試作……? なにそれ(すっとぼけ) 参考・引用:http://combat1.sakura.ne.jp/M247.htm  *P1500モンスター:総統閣下の生み出した重量1500tの正真正銘のバケモノだ!!! 主砲にはもはや戦艦用の代物云々なんて甘い代物ではなく、驚異の80cm列車砲を一門搭載。副武装には二門の15cm重榴弾砲や多数のMG151 20mm機関砲を搭載するぞ!!!  エンジンには4基の船舶用ディーゼルエンジンを搭載し、一輌の運用に要する人員は驚異の100名以上だ!!!  当然、こんなの完成することすらなかった(白目)。 参考:http://combat1.sakura.ne.jp/M247.htm  *FCM 2C:日本では『シャール2C』の名前でお馴染みのフランス軍初の重戦車にして、多砲塔戦車。しかもガソリン+電気駆動のハイブリッド戦車。いくらサン・シャモン戦車っていう前例があるとしてもこんなのが初めての重戦車とか、フランス軍お前頭おかしいんじゃねぇの???  開発開始時期はなんと第一次世界大戦中。ただし『作りたく無いから無理な要求出しまくって開発中止させたろ』とか言うめちゃくちゃなことしてくれ政治的理由たお陰で終戦の時点ですら一輌も完成しておらず、やっとこさ完成したのは終戦から3年後の1921年。最終的に生産されたのは十輌。  主武装には75mmカノン砲を装備するほか、多数の機関銃を装備。一輌魔改造されて、155mm榴弾砲を装備したものも存在する。イスラエルかな?  一応第二次世界大戦時にも8輌が運用されたけど、ガソリン+電気駆動とか言う凝った作りでエンジントラブルは頻発し(これポルシェティーガー味あるね)、更に言えば重戦車のくせして一番厚い車体正面ですら装甲厚45mm、かつ搭載火器は旧式なので、フランス軍が第二次大戦中に運用していたルノーB1重戦車の正面装甲厚が60mmと考えても、その巨大な図体も加味してしまえば実戦で活躍できたかは謎。  実は歴史上存在する戦車で一番車体が長い(12m。TOG2は全長10m)。 参考・引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/シャール_2C  *FCM F-1:シャール2Cの後詰めで開発されたおフランス重戦車。ついでに多砲塔戦車。  主武装に90mm砲を装備し、副武装には47mm砲及び機関銃6挺、対空用として連装20mmボフォースを装備。  製造はされず、モックアップのみで終了。『よっしゃ生産や』って所まではたどり着いたけど、生産開始する前に工場抑えられてそのままフランス敗戦。ドイツの攻勢が遅ければ完成していたかもしれない。  あと自全備重量は優に100tを超える。お前、そんな大重量で(運用)大丈夫か? 参考・引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/FCM_F1  *Ⅷ号戦車マウス:今は亡きナチスドイツの戦車開発、その頂点にそびえ立つロマンオブロマンの化身。 『当時の連合国のどの戦車にも貫通されず、なおかつこちらは貫通できるようにしろ』とか言う無茶苦茶な仕様要項を実現しようとしたら、全備重量188tとか言うわけわからん重量になった戦車。  実車はダミー砲塔を積んだ1号車と完成品である2号車の合わせて2輌完成。  主武装には55口径12.8cm砲を装備し、副武装には36.5口径7.5cm砲、あと7.92mm機関銃を装備する。  主砲の55口径12.8cm砲は細かい差異あれど大凡ヤークトティーガーに装備したものと同じで、その貫通力は当時連合国が使用していたT-34-85中戦車やIS-2中戦車、あと装甲ペラッペラ量産ガンギメシャーマンの装甲を皆平等に3500m離れても尚貫通が可能。そりゃこれを積んでたヤークトティーガーの逸話として、農家の家の裏に隠れた戦車を家ごと貫通して撃破したとか言うとんでもエピソードがあるわけで……。  と言うかいくら超重戦車でも、(口径自体は違うけど)大戦初期に使われてた7.5cm砲を副武装に使うとかおかしいんだよなぁ???  肝心の装甲厚もぶっ飛んでいて、車体正面が純正で200mm、傾斜も加味すれば300mm近くある。砲塔も前面装甲だけで220mm、防盾で240mm。それらすべてを加味すると、合計装甲厚は驚異の440mm。ジークフロントライン対抗用に開発された“固定砲塔”戦車であるアメリカのT28T95ですら最大装甲厚は304.8mm(ヤードポンド法タヒね!)なので、“旋回砲塔”を有して尚の装甲厚と考えれば、本車は異常過ぎる。  ついでに近接防御火器もある程度積んでいるので、肉薄攻撃に対する対策もバッチリ! ……あれ? 最強かな?  あ、それと現存します(クビンカ戦車博物館で検索!)。 参考・引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/マウス_(戦車)  *イランの23mmバルカAsefehン:名前そのまま。バレルを3本用いて、23x115mmとか言う大口径弾を分間レート900発で発射できるペルシャ製ガトリングガン。アメリカのGAU-8アヴェンジャーやロシアのGsh-30の方が余程変態的なので割愛。  *M247サージェント・ヨーク:メイドイン・アメリカンな自走対空砲。  この開発計画は1970年代、冷戦真っ只中でのDIVAD(師団防空兵器)選定の際に遡る。  当時米軍が採用していた対空兵器であるM163自走対空砲は、母体であるM113のちっちゃな車体に色々詰め込んでいたせいで拡張性が不足。更に、M1エイブラムスM2ブラッドレーと言った各種戦闘車両の開発を完了してしまった場合、M163自走対空砲では追随が困難になることが想定される。その為米軍が『M1エイブラムスとかM2ブラッドレーに追随できる自走対空砲作って!!! うわああああん!!!』とか言ったら生まれたのが、このM247サージェント・ヨーク。  この兵器の仕様としては、Bofors40mm機関砲2門、及び捜索・火器管制レーダーを装備。それらを砲塔にまとめて、旧式のM48パットンに搭載する。  装備としてはまぁ妥当かつ保守的で良かったものの、システムの信頼性の低さに加えて、『米空軍が制空権失ってる状況ってあるのwwww』なんて言った『油断も大概にしろよ』を地で行く意見と共に、『絶対的制空権下で高価かつ複雑な対空兵器必要なの???』と言う意見も出たので、一度量産が命令されてすぐに量産が中止に。結果的に50輌完成したが、その大凡は演習用の標的として、少数が博物館に強制送還された。 参考・引用:http://combat1.sakura.ne.jp/M247.htm       https://ja.wikipedia.org/wiki/M247サージェント・ヨーク  *英国の頭でっかちチーフテンマークスマン:イギリスの作り上げた砲塔完結型対空システム。とりあえず見た目がアンバランスなのはどうなんです???  これの開発には1980年代、英国が『ここ最近自走対空砲作ってないんだけどさ、そこに……ほら。チーフテンあるから……ね?(圧力)』と言ったので、企業側が『おう作ってやろうじゃねぇか(震え声)』と答え、開発。王立造兵廠とフランスのトムソンCSFが『Cheiftainチーフテン Sabreセーバー』を共同開発し、マルコーニ電子システム社が自社資金で『Chieftainチーフテン Marksmanマークスマン』を開発した。  両者ともにイギリス軍の要望通り『レーダーや対空火器等のシステム全てを砲塔内で完結』させていて、前者が30mm機関砲を2門、後者が35mm機関砲を2門装備した砲塔を完成させ、イギリス本国に送付。そこでチーフテンへの搭載試験を行ったが、紅茶の前には無力か、何故か採用されなかった。あの『87式自走高射機関砲ガンタンク』よりも安いのに!!!(『87式自走高射機関砲ガンタンク』の価格が一両につき14億円なのに対し、『Chieftainチーフテン Marksmanマークスマン』は約3億円。ついでに言えば戦後MBTのほぼ全てに搭載可能)  ただし“本国”と言う条件付きであり、国外は違った。  当時採用していたZSU-57-2の陳腐化に迫られていたフィンランド軍が『ん? 君……安いね!!! こっちこない???』と言うことで、7基購入したのだ。結果としてムーミ○谷に颯爽と変態対空車両が現れ、ムーミ○谷は非武装中立の破棄を宣言……とかそんな冗談は置いておいて。  こうして本国以外の場所に活路を見出した『Chieftainチーフテン Marksmanマークスマン』は、今もフィンランドを守る盾として活躍なう。  中の人的に、デザインはこれと同時期に開発された『チーフテン・セーバー』の方が好きです。気になった方は『Chieftain Sabre』を画像で検索!!! このM24チャーフィーらしさがなんか好き。 参考・引用:http://combat1.sakura.ne.jp/MARKSMAN.htm  *OTOMATIC:日本語での読みはオトマティック。作中では粗方解説はしているので、ここでは解説していない部分を解説するものとする。  まずこの『OTOMATIC』、その開発は1980年代後半まで遡る。  とは言っても、何も軍部から『これ作れ』と命令されて作ったわけではなく、半ばオート・メラーラ社による自主開発のようなもの。  試作1号車ではオート・メラーラ社の製造するパルマリア155mm自走榴弾砲の車体に搭載したものを1987年に製作、同年のパリ航空省で披露される。  1990年には、レオパルド1の車体をベースに、電力を補う為補助動力装置APUの搭載やトーション・レバー等足回りの強化を実施した2号車を製作した。  主砲には本文の通り、何らスペックダウンを実施していないオート・メラーラ車謹製『76.2mmスーパーラピッド砲』を装備。これは最大発射速度が分間120発と、単純計算であれば1秒間に2発と言うとんでもない速度で発射が可能な代物で、それを実現する為砲塔には自動装填装置を搭載している。ただし実際には給弾等の関係で持続しての発射は出来ない為、通常は3-5発のバースト射撃を行う。  射程は最大で16km。動きの速い航空機相手であれば有効射程は6km。  砲弾には近接信管付破片効果弾、近接信管付多目的弾、地上の装甲目標用の装弾筒付翼安定徹甲弾APFSDSの3種類があり、装弾筒付翼安定徹甲弾APFSDSの場合、射距離2,000mで150mm厚の均質圧延装甲板きんしつあつえんそうこうばん(傾斜角30度)を貫通することが可能。資料が少ない為近距離における貫通力は不明なれど、軽装甲車両相手であれば十分な威力を発揮することは想像にかたくない。  主砲弾薬の搭載数は90発で、内64発を砲塔内に、残り26発を車体内に収容。砲塔内の64発の内29発は、即用弾として主砲の装填機構内に装填された状態とされた。砲塔内の64発の内9発、装填機構内の29発の内3発は、地上目標用のAPFSDSが搭載されている。  捜索・追跡用いずれのレーダーも最大探知距離は14~15kmになり、少なくとも8個の空中目標を同時に追跡することが可能だとされている。  データリンク機能も搭載しており、それを用いて目標情報の車両間授受を行えば、特定の車両のみがレーダーを使用して得た情報を他の車両にリアルタイムで伝送することで、他の車両はレーダーを一切使用せずに目標と交戦することもできる。  ……この他様々な機能を搭載しているものの、当然ながらその価格は高騰に高騰。チェンタウロ・ドラコを除けば現状採用した軍は現れていない。 参考・引用:http://combat1.sakura.ne.jp/OTOMATIC.htm       https://ja.wikipedia.org/wiki/OTOMATIC  *ADATS:日本語での読みはアダッツ又はエイダッツ。名前の由来はシステム名である『Air-Defence Anti-Tank System:防空/対戦車システム』を短縮したもので、砲塔で完結した対空システムのことを指す。ある特定の対空兵器の名前ではないことに注意。  作中では粗方解説はしているので、ここでは解説していない部分を解説するものとする。  本システムは1979年よりスイスのエリコン・ビューレ社とアメリカのマーティン・マリエッタ社の手で始められ、1981年には試射を、1984年にはそのプロジェクトを完了した。  本システムのレーダーは超低高度から高度7,000mまでの目標に対して25km以上の探知距離を持っており、走行中であっても同時に20個までの目標に対する同時追跡能力と、その中から10個までの目標を選び出して攻撃の優先順位を決定する高度な能力を保持する。  『ADATS』が使用するミサイルは発射された際、燃焼時の白煙を抑えた固体ロケット・モーターによりマッハ3以上に加速され、60Gを超えるような高機動が可能である。ブースターの燃焼時間は約3秒で、その後は慣性で飛行する。  高度7,000mまでの飛行目標に対する最大有効射程は10,000mで、最小有効射程は1,000mとなっている一方、地上目標に対する最大有効射程は8,000mで、最小有効射程は500m。  またデータリンク機能を備えており、ADATS部隊(最大6両)の指揮車に指定された場合には車長が指揮官として部隊の動きを完全に把握することができ、車両間データリンクを通じて各車輌に指示を与える他、目標の割り振りを行うが可能である。  アメリカ陸軍では『FAADS(Forward Area Air-Defense System:前線防空システム)』計画に際して『LOS-F-H(Line-of-Sight Forward-Heavy)』として、M2歩兵戦闘車ベースのADATSシステム(これは『XMIM-146 ADATS』と呼ばれた)を1987年に一旦採用、367基発注したものの、システムそのものが高価であり、レーザー誘導方式であることから悪天候に弱い等の欠点を指摘され、結局量産には移されずに終わっている。  また、1986年には本システムをカナダ軍が36基購入し、『M113』に搭載したものを『LLAD(Low Level Air-Defence:低高度防空)システム』として運用。30年近く運用した後、カナダ軍は本システムの後継を模索するも見つからず、2012年には全てが退役した。 参考・引用:http://combat1.sakura.ne.jp/ADATS.htm       https://ja.wikipedia.org/wiki/ADATS  *チェンタウロ・ドラコ:前述の『OTOMATIC』を、あろうことかイタリアの戦闘偵察車『チェンタウロ』に搭載してしまったゲテモノ。ついでに今までイタリア陸軍の防空を担っていた『SIDAM25自走対空砲』の後継。  ただしそのまま搭載したわけではなく、『OTOMATIC』の砲塔、その軽量型である『AMRAD』を更に改良した『ドラコ』砲塔を搭載している。ややこし過ぎやしませんかね。 参考・引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/チェンタウロ戦闘偵察車  *T-15アルマータ:T-14アルマータの血縁。T-14アルマータは戦車なのに対し、T-15アルマータは歩兵戦闘車。  こちらもT-14アルマータと言う全例に漏れず、他国では珍しい無人砲塔を採用。  T-15アルマータの武装は、砲塔前面に装備された80.5口径30mm機関砲2A42と、同軸に装備された7.62mm機関銃PKTが各1門ずつ、さらに砲塔の左右側面に9M133「コルネットEM」対戦車ミサイルの連装発射機が1基ずつ装備。  防御面では車体前面に複合装甲を採用し、各国IFVのソレを凌駕する、均質圧延鋼板RHA換算で優に900mm以上の装甲厚があると考えられてる。更に追加で爆発反応装甲ERAも装備しており、運動エネルギー弾に対しては1000~1100mm、化学エネルギー弾に対してであれば1200~1400mmと見積もられているらしい。すげーよT-15アルマータ!!!  ……と言うかアルマータアルマータアルマータうるさいな!!! 参考・引用:http://combat1.sakura.ne.jp/T-15.htm       https://ja.wikipedia.org/wiki/T-15_(歩兵戦闘車)  *M1エイブラムス:知る人ぞ知るアメリカのザ・MBT、その初期型。  開発は『M60パットン』の後継を求めたところから始まったものの、本来後継になるはずだった米独共同開発の『MBT-70Kpz-70』は『ガンランチャーにしろ! 滑腔砲いらん!』とか『ヤードポンド法使え! メートル法いらん!』みたいな議論が延々と続けられ、計画が頓挫。結局『MBT-70Kpz-70』の開発で得られたノウハウを元にまた後継作ろうねってことで作られた。  主砲には105mmライフル砲を装備。高度な各種電子機器を搭載したことで、第二世代MBTを凌駕する主砲弾命中精度がある。  燃費は劣悪で、M1エイブラムスの搭載するガスタービンエンジンは、1キロメートルあたり3.8リットル(425mあたり1リットル)以上の燃料を消費するだけでなく、停車状態でもエンジンが動いているだけで毎時12ガロン(45.4リットル)を消費する。そもそもガスタービンエンジン自体燃費わるわるおばけなので、戦車への採用例はロシアのT-80や、スウェーデンのStrv.103くらいしかない。  現在アメリカが運用しているのはM1A2シリーズだけど、既にM1の生産ラインは閉鎖されているから全部M1A1等の改修により生まれてる。 参考・引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/M1エイブラムス  *M1A1:M1エイブラムスの電子機器や主砲を105mmライフル砲から120mm滑腔砲に換装した物。普通の戦車!!!  湾岸戦争ではM1A1(HA)なる、装甲強化を目的として装甲板に“劣化ウラン”を装備したものが生まれたけど普通の戦車!!! ついでに“劣化ウラン弾”も使用するけど普通の戦車!!! 参考・引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/M1エイブラムス  *AH-64アパッチ:攻撃ヘリといえばコレ!!!  そもそもの攻撃ヘリ誕生の起源はベトナム戦争。B-52でジャングルを絨毯爆撃しても、ナパーム弾をバラ撒いても、はたまた枯葉剤をこれでもかとふりかけても、全く降参する気配を見せないベトコンによるヘリボーン部隊等への攻撃に度々被害を受けていたアメリカ軍が、『せや、UH-1に武装山ほど載せたろ!!!』と言う発想で『UH-1』のガンシップモデルを製作。すると効果自体は見られたものの、今度は重量の都合で巡航速度が遅くなり『あのぉー、米軍ですけど。ヘリボーン部隊の護衛はどうなりますかね』みたいな感じになり、ヘリボーン部隊にも難なく追随出来る攻撃ヘリの開発が急務となる。  そこで米軍は、将来的な運用を予定する『AH-56シャイアン』を仮採用するとともに、出来る限り速いタイミングでベトナム戦争に投入が可能な暫定攻撃ヘリを企業側に要求。同時期にベル社が自社資金で開発を行っていた『モデル209』等の3機種が最終的に選考され、試験飛行を実施。その結果採用されたのが『モデル209』……後の『AH-1コブラ』だった。  そして時は経過し、ベトナム戦争終了後。本来本命だった『AH-56シャイアン』は開発費の高騰でぶっ飛び、1970年代には『これから“ワルシャワ条約機構軍”のせんりょくをぞうきょうしましゅ!!!』なんてことになり、その脅威が増大。  結果として米軍は、今は亡き『AH-56シャイアン』の穴を補完する為にも、対戦車攻撃力の重視の他、高い攻撃力と生存性を持ち、尚且つ高速性・低空飛行能力・高機動性を要するブツを企業側に要求。  内容としてはプロジェクトをフェーズ1、フェーズ2の二通りに分け、フェーズ1で機体そのものを、フェーズ2で武装や火器管制装置を開発することが決定。これは『AH-56』を開発していた際に、開発費用が高騰してしまったと言う前例を元に講じられた対抗策だった。  まずフェーズ1において、企業側から送られてきた各種機体を選定。その結果、『YAH-63』と『YAH-64』の2機種が最終選考を通過。二機の競争試作となり、(何故かは知らないが)『YAH-64』、後の『AH-64』が設計的に優れていると言う判断の下、晴れて採用されることとなる。  ……と、ここまでが前日譚ぜんじつたん。こうして無事選定された『AH-64』、その武装等を見ていこう。  まず何よりも重要なのが『Hellfire (Helicopter launched fire-and-forget。ヘリコプター発射の撃ちっぱなしミサイルの意)』対戦車ミサイル。これは『AH-64』開発プロジェクトのフェーズ2で製作されたもので、それまでに使用されていた『TOW』対戦車ミサイルと異なり、誘導方式が有線方式からセミアクティブレーザー方式に変更。有線誘導方式ではないことで飛翔速度が向上し、標的までの到達速度が短縮。母機の生存性に寄与している。  射程は8-9kmで、対装甲目標用の『Hellfire』対戦車ミサイルの装甲貫通力は1350mm程。トップアタック方式を用い、戦車のよわよわ部分である天板を狙い、攻撃する為、戦車側から言わせれば結構絶望。  初期型でこそファイアアンドフォーゲ撃ちっ放しット機能が実現していなかったが、現在は『ヘルファイア・ロングボウ』がファイアアンドフォーゲ撃ちっ放しット機能を獲得し、とりあえずつよい(小並感)。  本機ではこれを最大16発搭載可能。  その他『ハイドラ70』ロケットが19発入るロケットポッドを最大で4基、基本武装として30mmチェーンガンを装備する。  ……これだけ強い武装積んでても所詮ヘリなので、湾岸戦争では砂漠地域での作戦運用を想定していないことも重なって稼働率がう〇ちになり、代わりに『A-10』が活躍したのは秘密。 参考・引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/AH-64_アパッチ  *MQ-1プレデター:アメリカ軍の保有する、世界中どこでも『C130』に積載することでデリバリーが可能な無人攻撃機。  開発動機はCIAが『空軍と違って、機体サイズが小さくて軽量、かつ見つかりにくいアサシンみたいな無人機欲しいな♪』と言う所有願望の元、ゼネラルアトミックス社が1994年より開発指令を受諾。同年1月から1996年4月までは『心神』のような先端概念技術実証が行われ、その期間中の1995年4-5月に作戦における実戦運用を完了。同年7月には進行形で勃発していたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、混乱するバルカン半島への実戦展開を実施する。なんか初めておもちゃを買って貰った子供みたいやな。  2000年には60機のMQ-1プレデターアフガニスタン列強ホイホイに展開していたが、寒冷な気象条件下での損失が発生。20機を失ったとされている。一方、戦闘等での損失は数機。環境への適応は大事、はっきりわかんだね。  現在も米軍等で使用されており、パイロットの損失を気にする必要がない為被撃墜リスクの高い偵察やテロリストの本拠地攻撃、トップの暗殺等なんでもかんでもとりあえず投入されている。  搭載可能武装は『Hellfire』対戦車ミサイル、又は『Stinger』のどちらかを2つ。 参考・引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/RQ-1_プレデター
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