才蔵ちゃんねる
四話
小さな神達も、必死に守った。 あの村以外でもな。 見えないものには、小便かけられるような都会の隅に追いやられた神達も。 見えない物は信用しない、現実ばかりの人間達をな。 昔、あの村のようにお供えをしに来て、 願い事を小さな手を合わせ… そんな可愛い人間達を。 そんな愛しい事を想い、小さな神達は戦った。 喰われ、ちぎられてゆく… 人間達に涙しながら。 戦いに勝ったら、皆で酒を飲もう。 祭囃子に合わせてなあ。 神は優しいな。 人間が心の寄り所にするはずだ。 神達は人間を愛し…  人間達もまた、神達を愛した。 八百万を数える神達はもう… 今はほとんどいない。
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