3.14
バレリーナカップルの話。①
某犬の銅像前。一人の青年が立っている。彼は彼女とのデートを楽しみにしすぎるあまり、一時間も早く待ち合わせ場所に着いてしまったようだ。 (暇だな...今度やる踊りの動画でも見ておくか。) ① 時間があればバレエの動画を見る。 ふと、男の子の泣き声が聞こえた。その方向を見ると、木の少し高い所に引っ掛かった赤い風船と大泣きする少年、そしてそれを必死になだめる母親の姿が目にはいった。その周りには風船を取ろうとジャンプする人もいるが、あと少しのところで届かない。 それを見かねた彼は、周りの人に道を開けてほしいと言った。そして、助走をつけて風船目掛けてジャンプした。その高さに周囲は目を見開く。 ② 跳躍力が半端ない。 大跳躍から綺麗に着地した彼の手には、赤い風船がしっかりと握られていた。 「ありがとーおにいちゃん!」 可愛らしい笑顔に絆されていたとき、後ろの方から彼を呼ぶ声と軽やかな足音が聞こえた。振り返ると、彼が待っていた彼女がいた。 「すみません、待たせてしまいました!」 「ううん、待ってないよ。さあ、行こうか。」 ━━━━━━━━━━━━━━ ①は終わりです。続きます。 駄文で申し訳ありません。 誤字・脱字はコメントで教えてもらえると幸いです。 亀更新+短文ですが、生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。
ギフト
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