有原悠二の小説、詩、絵など
ぐらりぐらりと 紙飛行機が落ちていく おれは揺れている 明けない夜のはじまりに シケモクの残りを数えながら               まぶたの裏の                皮膚の色は                明日の夢だ               夜はただ深く                また裏切る 友よ 死を想え いつだって我が身は明日だ タダ飯にありつければそれでいい 外が揺れている                言葉、その                  煙、煙                 詐欺師と                 電球、光、                   。雨 平均寿命はイカサマだ おれはなにも信じない 目の前に広がる煌々としたビル群も その隙間から流れてくる臭気も 雲の上の口先だけの感性も                 死を思う               明けない夜に              星すら疑う心に            信じられない引力に        怒号のような暁の騒々しさに 千年前の夢だった、過去に 奴隷解放、まったく 人間以下の人間だよ、お前たち人間は それでもおれはここに生きている ここに生きているのだから
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