頭のおかしい小説を投稿するやべーサークル
第二話:First encounter is —— 2
 久しぶりの投稿です。  筆者はここ最近アイルランド反英歌「靄の露」にハマりそうでございます(唐突。  ______  _場所は変わり、エルディアン連邦首都 プレイディアル 大統領府  エルディアン連邦首都、プレイディアル。かつてアメリカ合衆国の首都であったワシントンD.Cを、エルディアン連邦政府新政府がエルディアン連邦設立時の臨時首都として制定。そのまま正式に首都として認定された場所である。  首都の設備・建築物はより一層近代化し、自動運転車両用に改築された車道には数多の自動運転車両が走行し、各所には小規模の大手ネット通販企業が建設した荷物運搬用ドローン基地併設荷物積載所が置かれている。  アメリカ合衆国であった以前よりも一層建築物が入り混じっている中、なお存在感を残す存在が存在する。それが、大統領府旧ホワイトハウスだった。  その大統領府の一角。大統領官邸西棟旧ウエストウイング施設地下に設けられたシチュエーションルームにて、大統領ニッソンと各担当大臣らが楕円形のテーブルを取り囲むように椅子に座っていた。  「まずは各担当大臣、緊急招集の呼び掛けに応じてくれて感謝する」  ニッソンからの謝罪に、エネルギー・資源担当大臣のアウグスタはゆっくりとした口調で応答する。  「いえいえ、お気になさらず」  「それで……今回の緊急招集の件についてだが……」  「あの街ネオ・クレセント・シティの沖に突如として出現した国籍不明・船種不明の木造船舶……ですね?」  経済・貿易担当大臣のフランクリンは、大統領が招集理由を語る前にそう言った。  「既にその話はAI管理型情報統制・記載システムが更新した記事で聞き及んでおります。つい先ほど職員に彼の船に類似した船舶がネオ・クレセント・シティに寄港、停泊するかを確認させました」  「それで……どうだったのかね?」  ニッソンは重みのある言葉で尋ねる。  フランクリンは一旦呼吸を整え、重々しく口を開く。  「……どのデータ上にも、ネオ・クレセント・シティにてあの様な船々が寄港、停泊する予定があるかどうかは記載されておらず、現在出自を確認中です」  その場にいた誰もが、恐怖に染まった顔でフランクリンを見つめた。  _???視点  木造船舶らが風に乗り……いや、今現在存在しないはずの風に乗って、ゆったりと岸に近づく中  「俺達はただ、蛮族を殺すだけでいい……改めて気楽な仕事だと実感するよなぁ」  「だな。それに今回は国家の為、家族の為にも成る。この仕事が終わったら家の家族に鱈腹たらふく飯を食わせたいよ」  30隻ある戦列艦のうちの一つ。その上甲板の一角で、青と白を基調とした軍服を着る2人の男が話し合っていた。  二人は共に、今回の蛮族国家デルタニウス王国上陸の先陣を切る兵士。  それを示すかのように、すぐそばの壁には我が国の魔導技術の技術の枠を集めて作られた魔導式ライフルが、レイピアのような剣が鞘に入れられた状態で腰に巻いたベルトからぶら下がっている。  「あー……そういえば東部地域で飢饉があったんだったか?あそこは結構な量の食い物を納入してた場所だったからなぁ。蛮族が死んだとかは別に興味無かったが……」  「ったく。蛮族はそこらへんにある草でも食ってりゃ良いのにさ、よりにもよって俺たちダーダネルスーザ人に奉納するための飯を食ったんだってよ?  許されるわけがないよな?」  「確かに許されないな」  と、言った感じで会話を膨らませていると、偶然前を通りかかった今回の上陸の指揮を執るグラニアスが、けたたましい声で注意する。  「お前ら、そろそろ我が船団は攻撃を始める!上陸に備えて小舟に乗っておけ!!」  突然の注意に一瞬驚くが、今思えばそろそろ出撃の時間だ。  二人は一瞬互いの顔を見合い、ほぼ同時に  『Εντάξει了解!』  と言うと、壁に立てかけられた魔導式ライフルを手に取り、せっせと小舟のある方向に走り去った。  _視点をカーラに戻す。  周囲の人々の視線は、カメラのシャッターは、全てが沖を航行する30隻程の木造船舶に向けられていた。  「……」  カーラは妙な寒気を覚える。  と、言うのもあのような船舶……存在しているとしても、イギリスに保存されている帆船くらいのはず。それに、現代で著名な帆船を再現しようとする動きがあったとしてもそれは大きなニュースになるはず。  ますます疑問が深まるばかり……。だがその疑問は、一瞬で払拭されてしまう。  カーン……カーン……カーン……  先ほどと同じ音程の金が3回鳴り、間髪入れず沖を航行する木造船舶数隻の右舷の突起物から一斉に白煙が上がる。  ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……  奇妙な風切り音が鳴り響いた数秒後……。  ッ——ガァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!  『 『 ! ! 』 』  数十メートル先の港の一角係留されていた漁船が、港湾施設が、家が、大きな爆炎とともに爆発した。破片は海に舞い散り、直下の人々へと降り注ぎ、負傷者を生み出す。爆風もまた然り。近隣の建物の窓ガラスも爆風で粉々に破壊され、その破片は地面や家屋内に飛び散る。人々はその爆風により、あらぬ方向へと吹き飛ばされる。  突如として訪れた平穏の崩壊。それにただの一般人である彼らに抗うすべはなく、一瞬にしてパニック状態に陥った。  「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」  展望台にいた人々はカーラも、ジョニーも含めスマートフォンを投げ捨て逃げる……が、中には例外的な人間ももちろん存在する。  「おいおいおいおいおいおい!まじかよこりゃすげぇや!」  恐れ知らずの野次馬。彼らは夢中でシャッターを切り、この情報をネット大海原へと放り投げる。  だが、そんな彼らに都合のいい出来事は起きない。  ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……ッ——ガァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!  次の瞬間発生した爆発に彼らは巻き込まれ、そのほとんどが一瞬にして生き絶える。  沖合に浮かぶ船舶らから無慈悲な第二射が発射されたのだ。  それと同時に上陸部隊も上陸に向け小舟を海に下ろす。  ——この街が地獄と化すまでの時間も、そう長くはないだろう。だが——彼ら、いや”あれら”なら……。  ______  全部オリジナル言語にしたかったけど、そんなことしたら白髪増えそうだったからやめた。