WINGS特別編 『side SUNLIGHT!☀️ ~海遊び~』

(作者より)
夏の特別企画として投稿した特別編、『side SUNLIGHT!☀️ ~海遊び~』です! 海水浴に来たつぐみ、夏燐、桃子のエピソードとなっております! 物語の最後には、パタテ氏描き下ろしの特別イラストも……!
ぜひご覧下さい!

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桃子「夏……真っ赤な太陽……きらびやかな海……そして、それらを凌駕せんと輝くつぐみ先輩の水着姿ッ……! 
 あぁ、あぁ、素敵ですつぐみ先ぱぁぁぁい!!(ギュウウウ、」

つぐみ「分かった、分かったから! そんなに引っ付かないでってばもぉ~っ!(グググ、」

夏燐「あははっ! いつにも増してハイテンションだねぇ。 ま、こうやって三人だけで海来るなんて初めてだもんね」

桃子「でも、本当に良かったんですか? 先輩方は、WINGSの皆さんと一緒に海水浴行きたかったんじゃ……」

つぐみ「そりゃあ、一応はね? ……でも、皆とは去年も海水浴に来てるし、今日じゃなくてもまた来れるだろうしさ♪」

夏燐「それに、ほら……。 こないだの大会初戦では、私の勝手な行動でソフト部の皆に……特に、つぐみと桃子に迷惑いっぱいかけちゃった訳だからさ。 罪滅ぼしって訳じゃないけど、二人にこうして楽しんで貰いたくて」



桃子「夏燐先輩……」

つぐみ「はぁ……かりりんってば、まだ言ってるし。
……いい? かりりんはちゃんと『ごめんなさい』って言ってくれたんだから、それでいいの! それに、二人じゃなくて三人……でしょ? 折角来たんだから、かりりんも一緒に楽しもう? ねっ?♪」

夏燐「つぐみ……ありがとね。
 まー、桃子にとってのご褒美は、つぐみのそのキュートな水着姿そのものな訳だけど(ニヤッ、」

つぐみ「うわっ、話戻された!?」

桃子「そぉですっ! この赤い花柄という一見あざとい水着が、つぐみ先輩の細く綺麗な身体にピッタリで、かつ透き通った肌の美しさも際立たせるという最高の塩梅なんです……!」

つぐみ「ちょ、分析しなくていいからっ……! もう早速パーカー羽織りたい気分なんですけど!」

夏燐「んー……着替えしてる時にも思ったけど、やっぱ前よりおっぱい大きくなったよね? 目測で10㎝ほど(ムニュッ、」



つぐみ「ふゃあっ!? ちょ、止め……触るなぁ!(ビシッ、」

夏燐「今年は水着も結構大胆なチョイスだしね~。 ……良かったの? 初お披露目が翔登じゃなくて(ニヤニヤ、」

桃子「なっ!? そんなの駄目です! あのケダモノにつぐみ先輩のこんなセクスィーな姿見せたら、きっと欲情するに決まってます! つぐみ先輩は私が守るッ……!!(ギュウウ、」

つぐみ「いや、今のももっちのがよっぽどケダモノっぽいからね!? てか、もう止めて……周りの人が見てるから……!
 ……ああもぅ、いい加減にしろぉ~っ!!(うがーっ、」

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つぐみ「はぁ……心配はしてたけど、この変態二人組と一緒に海水浴なんてやっぱり危険だったんだ……」

桃子「うぅ~……調子乗ってごめんなさいでした……(シュン、」

つぐみ「はぁ……もう良いよ、いつものことだし。 ……それより、かりりんまだかな? 海の家で焼きそば買ってくるって言ってから、もう十分ぐらい経つけど」




桃子「ちょうどお昼時ですもんね~。 見た感じ、割と長めの列出来てましたし、時間かかるかもですよ?」

つぐみ「そうだねぇ~……。 先に泳ぎに行っちゃっても良いけど、どうせなら先にお昼ご飯済ましちゃいたいし……。
 ……あ、そうだ! ねぇももっち、ちょっとお願いがあるんだけど」

桃子「はい、どうかしましたか?」

つぐみ「かりりんが帰って来るまでの間にさ、ササッと日焼け止めだけ塗っちゃいたいんだよね。 だから……背中お願いしても良い、かな?」

桃子「分かりました! そんなのお安い御用で……………………って、えええええぇぇぇぇぇ!!?!?」


(海の家の前の行列にて)
夏燐「(……ん? 今、桃子の叫び声が聞こえたような……。 ……あの二人、何やってんだろ?)」




桃子「わっ、わたっ、わたっ、私が……つ、つつつつぐみ先輩の背中に、日焼け止めを、ですか……っ!?」

つぐみ「いや、そこまで動転されると不安なんだけど……。
 ……その、私だって不本意なんだよ? でも、かりりんかももっちのどっちかに頼むんだとしたら、比較的ももっちの方が安全というか……。 去年、かりりんに頼んだ時には、ひどい目に遭わされたからね……あはは……」

桃子「で、でも! その、わたっ、私に、そんな大役……!」

つぐみ「大丈夫だってば! そりゃ変なことしたら怒るけど、多分、ももっちはそういう事はしないだろうしさ。
 ……はい、じゃあ寝っ転がるから、お願いね?」

桃子「ゴクリ)…………わ、分かり、ました!
 (つ、つぐみ先輩の肌に……じ、直に……! 落ち着け……落ち着け……平常心平常心平常心ヘイジョウシン……!」

 ━━━━ピトッ。



つぐみ「ひゃっ……! あ……ご、ごめん。 冷たくてちょっとビックリしちゃった……」

桃子「(わわわ私の方がビックリしたあああぁぁ……!!!)
……じ、じゃあ、塗り広げていきますね……!(そぉ~、」

つぐみ「んっ……ふふっ、やぁっ……ちょ、ちょっと、くすぐったい……あっ……!(モゾモゾ」

桃子「…………(ドキドキ、」

つぐみ「くふふっ……あっ、あのさ! もうちょっと、力入れても大丈夫だよ! その、ソロ~って触られるの、なんかゾワゾワしちゃってくすぐったいから……!」

桃子「…………」

つぐみ「……あ、あれ? ももっち? おーい……」

桃子「もう、ダメ……わたしには、無理ぃ……(プシュウウ~、」

つぐみ「え? いや、無理って何が……って、ええ!? ちょ、どうしたのももっち!? ももっち~っ!?」



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夏燐「━━━━なるほどね、それでぶっ倒れちゃったと。
まぁ、興奮して頭に血が昇っちゃったんだろうね(パタパタ、」

つぐみ「私のせいだって事は分かってるんだけどさ。 なんか、どうリアクションすれば良いのか分かんない……」

夏燐「ほとんど思春期男子みたいな反応だもんね。 ……仮につぐみが同級生の男子とかに同じようなお願いしたら、皆こうなると思うよ?」

つぐみ「男子にはそんなお願いしないからっ! 
 ……それにしても、ももっちってば、どうしてこんな風に私のこと慕ってくれるんだろ……? 慕い方はともかく……」

夏燐「そりゃあ、つぐみってばただでさえ他のソフト部部員からモテモテだし? この子は特に、体験入部で来た時からつぐみの魅力に気づいて、ずっと尊敬してくれてるもんね」

つぐみ「う、うん、まぁ……。 なんていうか、飼い主に異常に懐いてる小犬……みたいな感覚かな?」



夏燐「犬って……。 まぁでも、例えるならそんな感じか。 嬉しい事じゃん、こんなコアなファンが居てくれるなんてさ」

つぐみ「……そうだね。 ももっちは、どんな時も私が進む道を応援してくれた。 アイドル活動も、ソフト部も、私を全面的に信頼してくれて、ず~っと付いてきてくれた。
 ……たまーに、その愛が重い時もあるけど…………でも、ももっちはいつも私を尊敬して応援してくれたし。 事実、ももっちに背中を押されたからこそ、私も頑張ってこれたんだ」

夏燐「つぐみが届ける元気が、この子の元気になって……そんで、巡りめぐってつぐみに帰ってくる。 ……いい関係だね」

つぐみ「うん! ももっちは信頼できる後輩であり、私にとっても大切な存在……だからね♪」


桃子「━━━━━ぬおおおおおぉぉぉっ!!!(ガバァッ、」

つぐみ&夏燐「うわあああぁぁぁっ!!?(ビクゥッ、」




桃子「おはようございますっ! つぐみ先輩、夏燐先輩!」

夏燐「お、おはよう……随分パワフルなお目覚めだね……」

つぐみ「えと……身体は大丈夫なの? しんどくない?」

桃子「はい! ちょっと寝たらもうスッキリしましたから!
 ……あの、それで……今さっきの話なんですけど(チラ、」

つぐみ「さっきのって……? ……え、も、もしかして、さっき私が言ってた事聞こえてたのっ!?」

桃子「はい! あぁでも、最後の方がちょっと聞こえなかったんですよ。 私が、つぐみ先輩にとっての……ってとこ!」

夏燐「あちゃ~、これは恥ずかしいねぇ~(ニンマリ、」

桃子「教えて下さい先輩っ! 私が、つぐみ先輩にとっての何なのか! 私、すっごく気になります!(キラキラ、」



つぐみ「う、うぅ……。 ……まぁでも、紛れもない私の本心だしね。 ……私、ももっちの元気で真っ直ぐなとこ、尊敬してるの! だから……私にとっても大切な存在、だよっ!♪」

桃子「パアァァ)……つ、つぐみしぇんぱぁ~い!!(ガバッ、」

つぐみ「うひゃあ!? ま、またこうなるのぉ~!?」

夏燐「あっははは! 結局はいつも通りの光景ってね♪
 ……でも、良いよね。 お互いに尊敬し合える関係ってさ」

桃子「ンバッ、) 何言ってるんですか! 私は夏燐先輩のことも大好きですし、とっても尊敬してますよ!」

夏燐「え……?」

つぐみ「私だって! 普段あんまりこんな事言わないけど……かりりんの事も、私すっごく尊敬してるし! ……いつも私を支えてくれる、大切な友達だって思ってるよ……!♪」

夏燐「っ……! あ、アンタらよくそんな小っ恥ずかしい事平気で言えるよね……。 …………ま、まぁ? それは、アタシも一緒なんだけど、ね……(ボソッ」



つぐみ「へ? 何て?(キョト、」

桃子「夏燐先輩には珍しく、声小さかったですね……(ムム、」

夏燐「……あぁーもうっ! 何でもないっつーの! ほら、桃子も起きた事だし、早く海入りに行こーよ!(ダッ、」

つぐみ「ちょっと! まだ焼きそば食べてないよ~?(ダッ、」

夏燐「後でいーの! ほら、私が昨日調達してきた長距離型ポンプ式ウォーターガンの威力をお披露目してやろう♪」

桃子「ちょ、置いてかないで下さいよ先ぱ……ぐぼぁっ!?」

つぐみ「あっ、ももっちがやられた!?」

夏燐「ふふん、次は貴様の番だ……喰らいなさーいっ♪」

つぐみ「きゃっ!? 冷たぁ~……やったなぁこのぉ~!♪」

夏燐「うわっ!? この、小型の水鉄砲で応戦とはやりおるな……なら、連続発射で仕留めてやるっ!!♪」



桃子「(うわぁ……なんだろう、こんな風に無邪気に笑う先輩方を見るの、もしかしたら初めてじゃないかな……。
 何ていうか……こんな先輩方も、すごく素敵かも……!)」

夏燐「おーい、桃子何やってんのー?」

つぐみ「ほら、ももっちもこっちおいでよー! 冷たくて気持ちいーよ♪」

桃子「……勿論です! つぐみ先ぱぁぁぁいっ!!♪(ガバッ」

つぐみ「うわっ!? だから何で毎回抱きついて来るのっ!
 ……って、あわわっ、足元が砂だからバランスが……!?」

桃子「へ? え、あ、ちょっ!? きゃあああああ!?」

━━━━バシャーン!!!

夏燐「うわあっ!? ……ったくもう、はしゃぎ過ぎだっての。 ふふっ……。
 …………こんにゃろう、私も混ぜろー♪(バシャア、」

 おしまい