イヴちゃんイメージ小説
1.筒美イブ、ヘッドホンを買いに秋葉原へ
秋葉原駅の改札を抜け中央通りに出ると、日曜限定の歩行者天国が現れる。電気街でオタクの街。人によって合う合わないが分かれるが、アニメオタクで技術オタクの筒美イヴにとっては聖地のような街だった。推しキャラ、推しメン、推しアニメ……。色々な推しがあるが、秋葉原はイブの「推し街」なのだ。わざわざ隣県から電車で一時間かけて通うのも推し街がゆえなのだ。
「あっ、アイちゃんだ!」
ラジオ会館のビルボードにイヴの「推しVtuber」のイチズナアイの大看板が掲げられていた。
(こんなに大きくなっちゃって……)
イヴはまだ16歳の女子高生なのに「母性」を感じている。イチズナアイはデビュー当時から追いかけ続けてきたVの一人なのだ。
このイヴという女子高生、アニオタ・ボカロオタ・ロックオタというのは仮の姿でその真の姿は「Vtuberオタ」なのだ。有名所はもちろんのこと、デビュー間もないVまで抑えている数は軽く4桁にのぼる。高校での成績は中の下というところだが、凝り始めると止まらないのがイヴ本人も気付いていない才能だった。小学生の時はアニソン博士だったし、中学生の時はボカロ博士だった。中学三年生の時にVに出会い、それからは「Vtuber博士」となった。
「Vtuberオタ」の日常は過酷だ。追いかけているVの配信は聞き逃せない、見逃せない。学校の行き帰りも、家での食事の時間も、ヘッドホンを付けて配信を追い続けている。オタ活において一日三十時間あっても足りないのに、授業に出なくちゃいけないし、6時間は眠らないと体がうまく動いてくれない。そんな時、イブは想像するのだ。
(Vtuberさん達と同じバーチャルな世界にもう一人のわたしがいて、そこでVtuberさん達の配信をずっと見て過ごすことができたらすっごくしあわせなのにな)
今日、イヴが秋葉原に来たのは、使い過ぎて調子が悪くなったヘッドホンを買い替えるためだった。Vを追い続けるためには視聴環境も重要である。お年玉貯金を切り崩してでもよいものを買おうと心に決めていた。
2.怪我をした子猫と出会う
最初に大型電気店をまわり、欲しいヘッドホンの価格とスペックをスマホにメモしながから専門店をハシゴしていく。こういうのを「ウィンドウ・ショッピング」というらしいが、最近までイヴは「ウィンドウ・ショッピング」のことを「ウィンドウズ・ショッピング」と勘違いしていた。Microsoft商品を購入することだと思っていたのだ。ちなみにイヴ自身はゲイツよりもジョブズ派である。ただマックに憧れてはいるが、使っているのはウィンドウズのPCだ。
「にゃあ」
イヴが路地裏の専門店から出ると、どこからか動物の鳴き声が聞こえた。イヴは目を見開く。瞳孔は縦に細くなる。大の猫好きなのだ。
「かわいい声で鳴いているのはどの子かにゃ~」
きょろきょろと辺りを見回すと、物陰から白い尻尾がのぞいていた。イヴは驚かせないようゆっくりと近づいていく。子猫だった。よく見ると右後ろ足を引きずっている。赤く血も流れ出ていた。
「よしよし、今手当してあげるからね」
子猫はイブを見上げて弱弱しく「にゃあ」と鳴いた。警戒心はそう強くないらしい。首元には青色の首輪が付けられている。たぶん、どこかの飼い猫なんだ……とイヴは思った。
イヴは自分のバッグを漁る。絆創膏は出てきたが、猫の手当てには役に立たない。こういうのを「猫に小判」というのだとイヴは思った。
「他に何か……」
バッグの底から青いハンカチが出てきた。応急処置にしかならないが、傷を縛れば止血ができる。子猫を抱き寄せ、頭をひと撫でし、ハンカチで処置をした。子猫はイヴの胸のところまでじゃれ上がると、頬をひと舐めした。ざりっとした感触がする。
「よーしよしよし……って、あうっ」
子猫は突然イヴの顔に手を伸ばして猫パンチを食らわせてきた。そしてそのまま胸から降りると、足を引きずりながら路地裏の奥のほうへと消えていった。
猫は気まぐれなのだ。
イヴは子猫が去って行った方向をじっと見つめる。
「さて……戻りますか」
イヴは気を取り直して辺りを見回してみた。
「あれ?」
完全に知らない場所である。引き返して角を曲がってみても、先程立ち寄った店は見当たらない。
「こういう時はスマホだ!」
イヴはスマホを取り出し、地図アプリを指先で撫でる。が……。
「圏外……」
こうなるとどうしようもない。イヴはスマホがあるからこそ、大東京を自由に動き回れるのである。スマホのないイヴは陸に上がった魚同然だった。イヴの頭の中には奇妙な半魚人のイメージが浮かんでいた。
3.不思議な世界に迷い込む
イヴは電波が入る場所を求めて路地裏をさまよいはじめた。ガレージショップが立ち並んではいるが、既視感はない。「秋葉原」という感じがしないのだ。もしかすると歩き過ぎて、別の街に出てしまったのかもしれない。
雲が出てきているのか辺りは薄暗い。世界から色が消えたように錯覚してしまう。薄闇は辺りをモノクロの世界に代えてしまう。
どこからか音曲が聞こえてきた。祭り囃子の笛の音だ。
(お祭りでもあるのかな)
遠く道の向こうから人々の行列がやってくるのが見えた。
その姿をよく見ると……。
(人……じゃない)
それだけははっきりと感じ取ることができた。百鬼夜行。亡者の群れ。霊道。狐の嫁入り。とにかくそれはこの世のものではありえないのだ。
イヴは道端でしゃがんだまま固まり、身動きがとれなくなってしまう。行列が近付いてくる。
(早く行って。気付かないで。通り過ぎて!)
イヴの祈りもむなしく、行列の中の一人が呟く。
「人間のにおいがするぞ」
鼻をくんくんといわせ、それはイヴの元へと近付いてきた。
(来ないで。わたし、におわないから!)
それは鼻息が届く距離まで近付いて言う。
「いた……」
イヴは震える。
(人生オワタ……)
こんな時でさえもネットスラングが頭に浮かぶイヴであった。
「おれのもん。おれ、さいしょにみつけた」
それは嬉しそうにはしゃいでいたが、やがて何かに気付いたようだった。
「ちくしょう。ちくしょう。『かみさま』の証文がついてやがる。おしい、おしい……」
それは「おしい、おしい……」と繰り返しながら遠ざかって行った。行列の気配もやがて遠くに消えていった。
4.不思議な電気店へ
(ヤバみがすごい……)
イヴはようやく深呼吸をして立ち上がる。
あの亡者?はイヴの顔を見て「かみさまの証文がついている」と言っていた。イヴはバッグから手鏡を取り出して自分の顔を確かめてみる。
「何これ……」
頬の辺りにくっきりと猫の足跡がついていたのだ。思い当たることと言えば、あの子猫の猫パンチぐらいである。よくわからないが魔除けとして効果を発揮してくれたらしい。
さらに進んでいくと巨大な建物が現れた。看板には「NYAFMAP」とある。「にゃふまっぷ」とでも読むのだろうか。怪しいとは思いながらも、自分の頬についた足跡と同じ形のロゴが安心感を誘った。イヴは吸い込まれるように店内へと入っていく。
どこにでもあるような家電量販店に見えたが、ひとつひとつ商品を見ていくと何かが少し違っている。そもそもメーカー名が聞いたことのないものばかりだったし、何よりも商品のデザインが奇妙だった。やっぱりどこか猫っぽいのである。
「何かお探しですか」
突然後ろから声を掛けられたイヴは「ひぃ」と背をのけ反らせてしまう。振り向くとそこにいたのはメイド姿の少女だった。頭には猫耳ウィッグが付けられており、スカートからは猫しっぽがかわいく顔を出している。
「あなたは?」
「店員です」
少女はイヴの頬をじっと見つめると「うーん、消えかかってますね」と呟いた。「ちょっと待っていてください。すぐに戻りますので」と言い、その言葉通り軽やかに店内を駆け、数十秒で帰ってきた。手には彼女が頭に付けている猫耳ウィッグが携えられている。
「わたしも付けるの?」
少女は笑顔で大きく頷く。
「恥ずかしいし……、似合わないんじゃないかなぁ……」
「私達は様々な『しるし』でお客様とその他を見分けております。お客様はかみさまですので精一杯のおもてなしを差し上げます。でも、その他の方ですと……」
「その他の方だと?」
イヴが問い返すと少女は手を猫のように丸め、引っ掻くような仕草を見せた。
「こうなっちゃいますね」
「……そうなっちゃいますかー」
イヴは路地で亡者の群れに絡まれた時、子猫の足跡に助けられたことを思い出した。素直にこの少女の言うことを聞いておいたほうがよいのだろう。それに、猫耳ウィッグにも少し興味があった。イヴには強い変身願望がある。Vtuberを追いかけ続けるのも「この人達みたいに輝けたらいいのにな」という思いがどこかにあるからだ。
「何をお求めでしょうか?」
「ヘッドホンを探しているんだけど……。ちょっとここじゃあ……」
怪しすぎる……という言葉をイヴは直前で呑み込む。
「そうですか……」
少女は気落ちした声で下を向いた。心なしか猫耳ウィッグも下に垂れていた。
「あの」
「はい」
「見るだけなら」
そう言うと少女の表情がぱぁっと明るくなった。
「ありがとうございます! 私、押しが弱くて副店長によく怒られているんです。店長は『そういう営業スタイルもある』と言ってくれるんですけれど……。ええと、こちらです」
イヴは少女の後ろについていく。上機嫌なのか尻尾が左右に細かく揺れていた。
(もしかして本物のしっぽ?)
ここは電気店。動くしっぽという最新ガジェットがあってもおかしくはない。イヴは少女の後について長いエスカレーターをのぼっていった。
5.ヘッドホンのフロアへ
「こちらがヘッドホンのフロアとなります」
エスカレーターから降りると少女はスカートの両裾を握ってお辞儀をした。イヴにとってワンフロア全てがヘッドホンという店は初めてだった。
のぼってくる途中にもワンフロア全てキーボードだとか、カメラだとかもあった。ワンフロア全てがネズミ捕り装置というのもあった。少女が言うには「最近、自分で倒せないお客様が増えてまして、家の人にいいところを見せるためにご購入される方が多いのです」ということだった。
一通りフロアを一周してみたが、商品の数があまりにも多過ぎた。2,3個の中から1つを選ぶことはできるが、数百の中から選ぶのは至難の業である。
「店員さんのおすすめとかある?」
イヴがたずねると少女は嬉しそうに答える。
「これなんてどうでしょう?試しにつけてみてください」
奇妙なデザインのヘッドホンが多い中、手渡されたのは何の変哲もない普通の品物だった。イヴは猫耳ウィッグを外し、髪をかき上げ、ヘッドホンを装着する。
「あっ、これすごく音質がいい」
馴染みのボカロ曲が超絶音質で流れてきたのだ。イヴはリズムを取って聴き入っていたがしばらくしてあることに気付いてしまう。
「コードが繋がってない!」
ヘッドホンからはコードが伸びていたのだが、その先の端末は裸のままであった。コード有でもコードレスでも使える商品ということなのだろうか。
少女は自慢げに解説を始める。
「それはお客様の頭の中にある音楽を取り出して勝手に再生してくれる商品なんですよ。だいたい好きな曲は理想化されているので、最高の音質で聴くことができるんです。すごいでしょ」
イヴは咄嗟にヘッドホンを頭から外す。
「コードの意味は?」
「安心感……ですかね。不思議と不気味に思われるお客様も多いですので」
そりゃあ、謎の技術で勝手に人の頭の中の情報を探られると考えると不気味にも思うだろう。
「お気に召しませんでしたか? それじゃあ、こちらなんていかがでしょう」
少女は次から次へと新しいヘッドホンを勧めてきた。
亡者の恨みつらみが聞こえてくるヘッドホン、動物の本音が聞けるヘッドホン、付けているだけで身体能力が向上するヘッドホン、未来の自分からのメッセージが聞こえてくるヘッドホン、付けると姿が消せるヘッドホン……。
最初は気味悪がっていたイヴだったが、試しているうちになんだか楽しくなってきてしまった。でもやっぱり「欲しいか」と聞かれると微妙な商品ばかりではあった。
「あのショーケースの中に入っているのは何?」
イヴは天井付近に積み上げられているガラスケースを指差して聞いた。赤く三角に輝いて、これまで見たどのヘッドホンとも違う形状をしている。
「あのヘッドホンは……付けた者の願いを叶えてくれるという伝説の一品です」
「どんな願いでも?」
「ええ、そういうことになっています。秋葉原は古来から霊力の高い土地のひとつで、そういったアイテムがまだいくつかあるんです」
(なんでも願いを叶えてくれる……か)
イヴは右手を上に伸ばし、ショーケースの中のヘッドホンを掴む仕草を取った。もちろん、天井付近にあるので届きはしない。
「店員さんは叶えたい夢とかある?」
「そうですねぇ。いつか独立してここみたいな大きなビルを建てたいです。お客様はどうす?」
(夢か……)
16歳のイヴにはまだ遠い先の事ように思えてしまう。将来何になりたいだとか全く考えていなかった。今は大好きなVtuberさん達を追いかけ続けられればいい。でも、どうしてここまでVtuberに惹かれたのだろう。
中学三年生の時、学校でしんどいことがあった。友達とちょっとしたことで喧嘩をして、教室に居辛くて、世界の全てが自分の敵であるように感じていた。もっと上手くふるまうことができれば問題なんて起きなかったのに。自分のことがとことん嫌になった。そんな時に逃げ込んだネットの中でVtuber達と出会ったのだ。V達はかわいくて、きれいで、楽しくて……でもどこか変わった人達だった。でもそんなおかしなところも含めて自信を持って配信していたし、見ている人達もそんなVを受け入れていた。イヴはこの人みたいになりたいってVをたくさん見つけることができた。V達のおかげで何とか生き延びることができたのだ。
「お客様?」
少女が声をかけた。
「あっ、ごめん。ちょっと考え事をしてて……。そういえば、あのヘッドホンはいくらぐらいするの?」
「値段は付けていません。この種のアイテムはそれを必要とする人の元に現れ、届くようになっているのです。ケースに展示しているのは集客効果を狙ってのことです」
「そう。ありがとう。わたしの夢は自分で叶えることにするよ」
イヴは力強くそう答えた。
6.元の世界へ
ううぅううううううう。
うぅううううううぅう。
突然サイレンが鳴り始めた。店内の各所にあった警告灯が赤く回転し始める。
「これは一体……」
「亡者の群れの襲撃です。時々、店の入り口と霊道が重なってしまうのです。すぐに警備の者が出ますのでご安心を」
少女はそう言ってエスカレーターのほうを指差した。
各フロアから大なり小なり様々な大きさの猫達が駆け降りていた。中には熊ほどの大きさの猫もいた。その中に……右後ろ足に青いハンカチを巻いた子猫もいた。
「あの子……」
路地裏で怪我を手当てしてやった子猫である。子猫はこちらに気付いたのか、他の猫達が降りていく中を逆走してイヴたちのフロアへと駆け上がってきた。そして少女の肩に飛び乗った。
「その子、この店の子だったんだ」
少女はふるふると首を振る。
「店長……。肩に乗るのはやめてください……」
「えっ、店長」
子猫は少女の耳元で何やら小さく鳴いている。何やら相談をしているようだ。
少女はイヴのほうに向きなおって言う。
「とにかくここから脱出しますんで、私の背中に負ぶさってください」
少女はその場でしゃがんで、両手を背中にまわした。イヴは戸惑い、彼女の背に触れられずにいる。
「仕方ないですね。緊急手段です」
少女はイヴを強引に抱え上げ、お姫様抱っこをすると、エスカレーターとは逆の方向に走り始めた。避難扉を蹴破ると、外と繋がっていた。冷たい風が肌に心地よい。地上数十メートルの高さである。
「じゃ、行きますよ」
「えっ、ちょっと、まさか……」
「知ってました? 猫ってある程度高い場所から落ちても平気なんです。それに、私達は特別な猫ですから……」
少女は微笑んでそう言うと、そのまま空へと飛び出した。
7.イヴホン
気が付くとイヴは秋葉原駅前ラジオ会館の前に立っていた。ビルボードのVtuberイチズナアイの大看板は来た時と変わっていない。辺りを見回してみるが、猫耳ウィッグを付けたメイド服の少女の姿も、片足を怪我した子猫の姿も見当たらない。
路地裏での不思議な出来事は全部イヴの白昼夢だったのだろうか。
とぼとぼと歩いていると、ショーウィンドウに自分の姿が映っていることに気付く。頭に何か付いていた。
(猫耳?)
あの時、少女が渡してくれた猫耳ウィッグではないだろうか。イヴは頭部に付いているそれを取り外した。
(ヘッドホン!)
しかも、天井付近のショーケースの中に収められていた伝説のアイテムではないか。こんな大切なものをもらってしまっていいのだろうか。しかし、返すあてもない。イヴはまた秋葉原に来た時に路地裏であの店を探してみようと思うのだった。
後日、イヴに奇妙な小包が届いた。箱には「NYAZON」と印字されている。開けてみると、どうやらあのヘッドホンを収納する箱であるらしい。説明書と手紙、そして付属のディスクが入っていた。
『筒美イヴさま
先日は当店をご利用いただき誠にありがとうございました。そのヘッドホンはイヴさまがお使いになるのが一番よいと店長が判断をしたものです。「キャットホン」などと呼ばれているものですが、通例では所有者の名前をもじった命名が行われます。イヴさまの場合ですと「イヴホン」ですね。
イヴホンの性能はズバリ「あなたのなりたいものになれる」です。一定の条件を満たすことでディスクが完成し、特定の相手の能力を模倣できるのです。こう言ってしまうと難しい感じですが、簡単に言うと「モノマネが上手くできるようになる」ということなのです。』
すぐにはピンと来なかったイヴだったが、「大好きなVtuberさん達の真似ができるのでは?」と思いつくと胸の奥が熱くなっていくのがわかった。
『このデバイスを使うに当たっては一つ大切な条件があります。悪用をしてはならないこと、自分のためにだけ使ってはならないということです。広く世の中の人々のために使わなければならないんです。この条件は少し難しいかもしれませんが、上手く活用してくださいね。』
手紙を読み終わったイヴの頭の中には、ひとつのアイデアが閃いていた。
(わたし自身がVtuberになって、このヘッドホンの能力を使って配信をしたらいいんじゃないだろうか……。でも、わたしは普通の高校生だし、推しのV達みたいに上手く話せないし、面白いことも言えないし……)
イヴは本来買うはずだった普通のヘッドホンが手元にないことも忘れ、一人であれこれ妄想をするのだった。
ちなみに筒美イヴがVtuberとしてデビューするのは、この日から一か月後のことである。
(おわり)
小説:橋本長道
Comment
橋本長道さんの文章の引き込み力が凄い…
例えばなんですが、ウィルさんのvソウル(ヘッドホンに挿すディスク)を作って、イヴちゃん(ウィルソウル)を妄想する二次創作…みたいな広げ方ができる設定です。
あとは、これからデビューするけどキャラ案がない人の基盤になれるキャラを目指せると嬉しいですね!
うちのはTRPGのほうのをそのまま持ってきちゃったからなあ
これだけ作り込みあると愛着もわきますね!
iVTのメンバーや、橋本長道さんと話し合いつつ、納得のいく設定が出来上がりました。これから2次創作など盛り上げていければ幸いです!