sadojam 小説
南極ユーリ保護地区.6
ユーリ保護地区では奇妙な墓標がいたるところにある。 新しく来たノーマン達はその墓標に恐怖と嫌悪感、そして絶望を覚える。 墓標はノーマンだっだ。 つまりノーマンの遺体が墓標なのである。 気温マイナスの外では死体は決して腐らず、数十分から120分でカチカチの冷凍肉になる。 目標物のないただっ広い雪の平原の中にある保護地区。 南極は方位磁石は効かない。 方角を知るスベは、たまに出る星座でしか確認できない。 一面真っ白な世界だからまっすぐ進む事もままならない。 だから、両腕を頭の上に伸ばした墓標をまっすぐ進む為の目印にした。 新しく来たノーマンの誰もが、所々に立たせてる凍った遺体を見て、狂ってる。キチガイだ…と嫌悪するが、返答する誰もが、いつも同じセリフを言う。 [最初は食肉にしようかって考えてたんだぜ]
ギフト
0