関節の節々を痛めながらも除雪作業。
施設に籠(こも)る前に狩ったアザラシやペンギンの肉の解凍と調理。
施設の掃除と、遺体を墓標にする作業。
太陽光発電の除雪と点検と着火。
誰もが文句1つ言わず、決められた仕事を喜々としてこなした。
新鮮な空気を吸える…ただそれだけの事で幸せになれた。
太陽にあたる…当たり前の事が奇跡のように感じた。
生きてるのは素晴らしかった。
発電機が回る音がした。
歓喜の声がひときわ大きくなる。
味付けのない肉スープ。
だが熱いスープがノーマン達をさらに幸せにさせる。
雪で身体と服を洗う。
寒くなったらまた温かいスープを飲む。
ノーマン達は地獄の三ヶ月を生き抜いたのだ。