不安と混迷する世界は2015年から全ての国が参加する地球国際会議を開催。
それは15年続き、後に地球国際15年会議。と呼ばれた。
その会議の結果、2030年、アメリカ時間1月1日、各国全ての同意を得て、世界統一と地球憲法を成立した。
それから2年後の2032年、国際宗教会議も無事に終結、宗教統一論を…前向きに…としてだが、各宗教団体が公式に発表した。
国が一つに。宗教が一つに。
地球が1つになった日である。
[どの国もその国民であると共に、地球人である。地球人としての誇りを持ち、地球人として生きる]
その文章が全ての宗教思想や国家理念の冒頭に必ず組み込まれる事になった。
2000年以上続いていた人種、国家間、宗教論争は、[全ての人間は地球人である]という新しい概念で、消えつつあった。