sadojam 小説
南極ユーリ保護地区.19
ドミトリーはノーマン達を集めて説明する。 参加は自由意思。だが命の保証はない。怪我や病気になっても置いていく。 ボストーク基地の話。クラックを渡る話。基地までの距離とかかる日数。 次々と質問責めにあう。全ての質問に答える…分からない質問には[分からない]と素直に答えた。 586人のノーマンのうち405人は残る事を決め、181人が参加した。 参加を決意した者はほとんどが2年以上ここにいた者達だった。 ドミトリーとドクターを尊敬し信頼していた者達でもあった。 脱出する準備がすぐに始まる。 居残るノーマン誰もが積極的に協力してくれた。 ペリカンやアザラシを狩る。 必要なのは肉よりも、火の燃料にする脂肪と、アイゼンやピッケル代わりのアバラ骨や背骨。防寒に使う皮。 その間、ドクター達は底が浅く幅が3メートル位の小さなクラックで、橋を作ってみた。 短い長さにも関わらず、意外と時間がかかった。が、思ってた以上に頑丈で、作ってない者も橋を見て自分の事のように喜んだ。
ギフト
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