ドミトリーはノーマン達を集めて説明する。
参加は自由意思。だが命の保証はない。怪我や病気になっても置いていく。
ボストーク基地の話。クラックを渡る話。基地までの距離とかかる日数。
次々と質問責めにあう。全ての質問に答える…分からない質問には[分からない]と素直に答えた。
586人のノーマンのうち405人は残る事を決め、181人が参加した。
参加を決意した者はほとんどが2年以上ここにいた者達だった。
ドミトリーとドクターを尊敬し信頼していた者達でもあった。
脱出する準備がすぐに始まる。
居残るノーマン誰もが積極的に協力してくれた。
ペリカンやアザラシを狩る。
必要なのは肉よりも、火の燃料にする脂肪と、アイゼンやピッケル代わりのアバラ骨や背骨。防寒に使う皮。
その間、ドクター達は底が浅く幅が3メートル位の小さなクラックで、橋を作ってみた。
短い長さにも関わらず、意外と時間がかかった。が、思ってた以上に頑丈で、作ってない者も橋を見て自分の事のように喜んだ。