sadojam 小説
南極ユーリ保護地区.20
サプリメント…今ではフードサプリと呼ぶ。 フードサプリがパラシュートで降りてくる。 それを眺めながらドミトリーは、ふとイヤな疑問を抱いた。 人間はノーマンが脱出する事を見逃すだろうか? 見逃すはずはない…ドミトリーは自答した。 だがここまで準備して今さら辞めるわけにはいかない…今辞めたらきっと死ぬまでずっとここにいるだろう。 誰かが気付くまで誰にも言わない事を決めた。 悩んだが、ドクターにも言わない事にした。 無事脱出するにはドクターの力が絶対に必要だったからだ。
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