太陽が顔を出し始める朝方から、だんだんと風が弱まり、太陽が完全に顔を出した時には、昨日の雪吹雪が嘘だったようになくなった。
雪の中に埋もれ隠れてたノーマン達がボコボコと顔を出す。
そのまま雪の中で永遠の眠りについたノーマンもいた。
永遠の眠りについたノーマンを全て掘り起こし、フードサプリや服や荷物を剥ぎ取る。
死人に必要ないものは全て持っていく。
クラックを渡りきった時点で149人いたノーマン達。
今朝生き残ったノーマンは45人。
掘り起こしたノーマンは39人。
来た道を戻ったか、雪吹雪で倒れたか…いないノーマンは65人だった。
新しい墓標を引きずる45人は再び行進を始める。
さらにゆっくりとなった行進だったが、昨日の事を思えば楽に思えた。
墓標を立てていく間隔が広がる。
まっすぐ直線に進んでるのが分かればいいだけの間隔で立てる。
45人はもはや前進するしかなかった。
一面見渡す限りの雪の平野。
それはまるで、自分が小さなノミか何かになって、大きな真っ白い画用紙の真ん中に置かれた気分にさせた。