sadojam 小説
南極ユーリ保護地区.37
風に乗って叫び声が聞こえた気がした。 気のせいか…ドクターが殺ったのか…どうやって殺したのか。 そんな事を考えてる時に、下からゴソゴソとノーマンが出てくる気配に気付く。 ドミトリーはスパナを振り上げた。ノーマンが頭を出した瞬間、躊躇なく思い切り振り下ろした。 悲鳴を出さずにノーマンは死んだ。 足でノーマンを小屋の下に無造作に押し込む。 荷物は後から取りにくる事にして、もう1人を殺らなければならない。 スパナには赤い血や黄色い脳液、髪の毛が、まがまがしくこびりついてる。 ドミトリーはスパナを放り投げた。 タンクの方に向かう。 タンクにいたノーマンは何もない事を告げるため、両手で交差にバツの形をした。 ドミトリーはタンクに接してるハシゴを下から上に指差しながら近付いてく。 ノーマンがタンクを見上げる。それからハシゴを登り始めた。 殺害方法は決まった。 タンクの上に登った。 落下防止の手すりは、あってないようなモノだった。 ドミトリーは後ろを向いたノーマンを無造作に突き落とした。 それから手すりを掴み下を覗き込む。 動かなくなったノーマンの手足は、ありえない方向を向いていた。
ギフト
0