風に乗って叫び声が聞こえた気がした。
気のせいか…ドクターが殺ったのか…どうやって殺したのか。
そんな事を考えてる時に、下からゴソゴソとノーマンが出てくる気配に気付く。
ドミトリーはスパナを振り上げた。ノーマンが頭を出した瞬間、躊躇なく思い切り振り下ろした。
悲鳴を出さずにノーマンは死んだ。
足でノーマンを小屋の下に無造作に押し込む。
荷物は後から取りにくる事にして、もう1人を殺らなければならない。
スパナには赤い血や黄色い脳液、髪の毛が、まがまがしくこびりついてる。
ドミトリーはスパナを放り投げた。
タンクの方に向かう。
タンクにいたノーマンは何もない事を告げるため、両手で交差にバツの形をした。
ドミトリーはタンクに接してるハシゴを下から上に指差しながら近付いてく。
ノーマンがタンクを見上げる。それからハシゴを登り始めた。
殺害方法は決まった。
タンクの上に登った。
落下防止の手すりは、あってないようなモノだった。
ドミトリーは後ろを向いたノーマンを無造作に突き落とした。
それから手すりを掴み下を覗き込む。
動かなくなったノーマンの手足は、ありえない方向を向いていた。