小屋の脇にある発電器をいじる。
重油のメーターはE(空)を指してた。
小屋の窓を1つ壊し、中に入る。
ドクターは何も言わず後をついてくる。
薄暗く静かな小屋だったが暖かく感じた。
風のない場所はこれほど暖かいのか。と、ため息を1つ吐いた。
事務所に入り次々に机の引き出しや棚を物色する。
探すのはライターかマッチ。
見つける前に砂糖の小袋の束を見つけた。1袋をドクターに渡す。
2人共、口に入れる…涙が出る位美味い。アゴがどうにかなってしまう程、甘く感じた。
口からウメキ声に似た声が思わず溢れる。
続いてすぐにライターを見つける。
書類をアルミのゴミ箱に詰め、火をつけた。
地獄の中の天国のようだった。
天国はまだまだ続いた。
防寒服と防寒靴を見つけ着替える。
非常用食料を見つける。
ノーマンであるドミトリーとドクターにとって、ここは宝の山だった。
個室の部屋を次々に開ける。
個室にそれぞれベッド。