sadojam 小説
南極ユーリ保護地区.39
小屋の脇にある発電器をいじる。 重油のメーターはE(空)を指してた。 小屋の窓を1つ壊し、中に入る。 ドクターは何も言わず後をついてくる。 薄暗く静かな小屋だったが暖かく感じた。 風のない場所はこれほど暖かいのか。と、ため息を1つ吐いた。 事務所に入り次々に机の引き出しや棚を物色する。 探すのはライターかマッチ。 見つける前に砂糖の小袋の束を見つけた。1袋をドクターに渡す。 2人共、口に入れる…涙が出る位美味い。アゴがどうにかなってしまう程、甘く感じた。 口からウメキ声に似た声が思わず溢れる。 続いてすぐにライターを見つける。 書類をアルミのゴミ箱に詰め、火をつけた。 地獄の中の天国のようだった。 天国はまだまだ続いた。 防寒服と防寒靴を見つけ着替える。 非常用食料を見つける。 ノーマンであるドミトリーとドクターにとって、ここは宝の山だった。 個室の部屋を次々に開ける。 個室にそれぞれベッド。
ギフト
0