sadojam 小説
中国雲南省保護地区.13
カオを囲む孫達は、殴りかかる黒竜やナイフを振りかざしてくる黒竜達を、石斧で殴ったり手製のナタで切り倒してる。 形勢は人数の差でカオ達に有利。 すでに黒竜達の半分、50人は地面に横たわっている。一方、カオ達はまだ500人以上は殺し合いに参加している。 ロンは黒竜達に守られるように奥にいる。 黒竜の全滅は時間の問題だった。 しかしロンのそばにいる黒竜の1人の周りは違っていた。 カオ側のノーマンが次々と倒れている。 長髪を後ろに束ねた男。鋭い目つきは冷静に確実にノーマンを次々に殺していった。 倒れてくノーマンはどれも目や股間を押さえて、のたうちまわっていた。 急所を的確に狙えるプロの殺し屋。 カオと孫達は自分に向かってくる黒竜達を相手にするに精一杯だった。 ピアノ線を持ったチャンがロンを殺しにかかる。 ピアノ線は血のりで鋭利さがなくなってきている。 脇に挟み服で血のりを拭きながらロンに向かう。 チャンの前に長髪の男が立ちはだかる。
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