sadojam 小説
中国雲南省保護地区.15
チャンは少し頭をずらすだけが精一杯で、片方の目が瞬時に熱く燃えた。 その熱さが頭全体に広がり、続いて耐えがたい痛みが全身を貫いた。 チャンの潰された目から血が流れる。眼球がズルリと垂れ出るのが分かった。 痛みをこらえ開けられる方の目を開ける。 長髪の男が目の前にいた。 考える間もなくピアノ線を長髪の男の首に巻く。 その瞬間、開いていた目が暗くなり、続いて股間にすさまじい痛みを感じた。 自分がどこにいるのか、何をしてるのかすら解らなくなり、痛みも熱も感じなくなる。 腕に力が入ってるのかも分からない。 長髪の男が崩れ、続いてチャンもその場に引きずられ倒れた。 倒れた長髪の男の頭部はかろうじて胴体に繋がっていた。
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