sadojam 小説
アフリカジンバブエ保護地区.8
アフリカ南部にあるジンバブエ保護地区。 ここでは戦いが生きる事だった。 争いではなく、戦いである。 争いはほとんどないのだ。 アフリカはノーマン人口が世界で一番多い国。 ノーマンになった人間が次から次へ、このジンバブエ保護地区にやってくる。 白人も黒人もかまわずやってくる。 冤罪で入る者もいる。 新設当初はカオスだった。 いたる所で争いが起こり、殺されたノーマンはところかまわず放置され、それが原因で死病が蔓延した。 一時は2000人以上いたノーマンは、10分の1の200人しか生存できなかった。 その200人の生き延びたノーマンの一人、ムダウ・カレラが今のジンバブエ保護地区の秩序を定めた。 彼はアフリカ、カラハリ砂漠に住むサン族の族長で、この腐敗による病気の抗体を持っていた。 世界ノーマン保護条例により、一地区に2000人分のフードサプリが確約される。 200人に減った時期にも2000人分のフードサプリはきちんと配給されていた。 この時期を生き抜いたムダウは、未だに何万食のフードサプリを持っていると、噂されている。
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