sadojam 小説
アフリカジンバブエ保護地区.10
ジンバブエ保護地区では1日何十回もの殺し合いがなされ、何人もの死体が次々に焼却されていく。 24時間焼却されて煙の昇らない日は1日もなかった。 闘いのない日を過ごす者は、次の闘いに勝利する為にひたすら身体を鍛える。 何の為に生きるのか? いつまで闘うのか? 以前、新ノーマンが恐る恐る聞いた質問。 闘い勝つ為に生きるのだ。 死ぬまで闘うのだ。 何度も闘いに勝ち抜いたどのノーマン達は、誇らしく力強く答えた。 より強い者が生き残る。 それは運の強い者も同じ事である。 力か運かの違い。 だから運の強い一般市民が、神に愛された男とも呼ばれる由縁。 ムダウみたいに頭の強い者…賢い者も生き残る。 ジンバブエ保護地区では、ムダウのような力を持ってる者は少ない。
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