sadojam 小説
アフリカジンバブエ保護地区.14
三級戦士(サードファイター)は30人勝ち抜いた者…つまり30人を殺し、生き抜いた者達。 彼らにはジンバブエ刑務所監獄の個室を1つ与えられる。 そこに住む者は高齢になったり、戦いに飽きたか、殺される恐怖に屈した者達である。 だがそこに住む者はほとんどいない。倉庫と化している。 30戦も勝ち続けると、戦いの中こそ生きる意味がある。と、考えるようになる。 より強さを、もっと力を求める。 死ぬまで戦士でいたいのだ。 ムダウに願いや意見を述べる事もでき、たいがいの三級戦士の願いは、[死んだら埋葬し墓碑を建てて欲しい]である。 世界に点在する保護地区で類をみない場所…墓地がジンバブエ保護地区には存在する。 未来の選択を自分で決めたければ20人殺せ。 未来の自由を欲しければ30人殺せ。 より多くの名誉や名声を獲たければ殺しまくれ。 それがジンバブエ保護地区での暗黙のルール。 彼らは戦いこそが生きる事であり、存在意義でもある。
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