sadojam 小説
アフリカジンバブエ保護地区.27
ダニエルに好意を抱く人は増え続けた。ダニエルは誰にでも安い利息で気軽にフードサプリを貸す…借りてる人や借りたい人はダニエルに気を遣った。 そのお返しにダニエルの元に色々な情報が真贋混ざりながらも、ひっきりなしに入った。 その情報を元にダニエルはフードサプリを増やし、増えたフードサプリを催促無しで人に貸した。 ここ数日のダニエルは苛立ちを、焦りを隠そうとはしなかった。 ドッグが気を遣う位、誰の目から見てもいつものダニエルではなかった ダニエル自身には苛立ちの原因は分かっていたが誰にも言わなかった。言えなかった。 次の闘いはダニエルは簡単に勝てた。 対戦相手は左足と右腕を骨折していたからだ。 ダニエルに返せない位のフードサプリを借りた男が、数日前にダニエルの対戦相手を突き飛ばし、骨折をさせたからだ。 彼のダニエルへの借りはそれでチャラになった。そして再びダニエルからフードサプリを借りる事が出来た。借りたフードサプリはその日のうちにギャンブルで無くなった。
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