sadojam 小説
アフリカジンバブエ保護地区.31
つまり、光の点滅で会話をやり取りする。 海兵隊が使う光信号…モールス信号のようなもんだった。 [だから木の上に家を作ったのか] ドッグは質問というよりも納得した独り言のように言った。 [小さい頃によくモールス信号で遊んだんだ] マイケルを見ながらダニエルは言った。 マイケルはダニエルを見て笑い、ダニエルは笑顔を返した。 [よし、時間がないからすぐに教えてやる] ドッグは剣を抜いた。 [頼む…弟を絶対に死なせたくはないんだ] ダニエルは切実な眼をドッグに向けた。 [分かってる。約束は守る。死にたくはないからな] ドッグは答え、それからマイケルに向かって剣を振り上げた。 [まずは徹底した防御から] ドッグのコーチが始まった。 ダニエルはしばらくマイケルの練習を見ていた。
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