sadojam 小説
アフリカジンバブエ保護地区.33
その男はムダウ・カレラに従事する戦士だった。 ムダウ・カレラ。元サン族の族長。ジンバブエ保護地区のルールを創り、実質的に統括している人物。 ダニエルは手元にあったほとんどのフードサプリを渡し、ムダウ・カレラに会えるように手配した。 ムダウ・カレラが独裁的な人物ではない事。思った以上に頭が切れる事。 を会見でダニエルは瞬時に見抜き、舐めてかからないように考えを修正した。 ウソ偽りなく全てを話した。 自分はマスターズファミリーというアフリカンマフィアのボスの長男であるという事。 花火は保護地区から抜け出せる準備が出来た。つまりは外部、マスターズファミリーという脱獄の協力者がいるという事。 それにはノーヒューマン達の協力が必要な事。 外部との連絡手段があったが今は使えない事。 このままではダニエルは死んでしまう事。 ダニエルは全てを一方的に話し水を飲み干した。 ムダウ・カレラはそれまで一言も言わずに、耳を傾けていた。
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