門が開き、高級なスーツを着た男とその後ろに銃を持った数人の男達が現れた。
[まだノーヒューマンがいるじゃないか]
スーツ姿の男が言った。
[こいつは俺の弟だ]
ダニエルが怒鳴った。
スーツの男は笑った。
[お前に言ったんじゃない]
マイケルが泣き始めた。
[に、兄ちゃん。ご、ごめん]
マイケルが泣きながら言った。
唖然としたダニエルの顔をマイケルは掴み、素早く首に手を回し、ひねった。
ダニエルの顔はあり得ない方向に曲がり、死んだ。
[よし、お前の約束通り宇宙に連れていってやる。お前の大好きな宇宙船に乗れるぞ]
[に、兄ちゃん。う、動かない。し、し、死んだ]
[大丈夫だ。天国で幸せに生きてる。お前は宇宙船に乗って幸せになるんだし、兄ちゃんは天国で幸せになれた]
[う、宇宙船に乗れる?]
[あぁ、いつまでも好きなだけ乗れる。お前を馬鹿にしたり虐めたりする人は一人もいない]
マイケルは嬉しさを顔に出して笑った。