sadojam 小説
アフリカジンバブエ保護地区.42
門が開き、高級なスーツを着た男とその後ろに銃を持った数人の男達が現れた。 [まだノーヒューマンがいるじゃないか] スーツ姿の男が言った。 [こいつは俺の弟だ] ダニエルが怒鳴った。 スーツの男は笑った。 [お前に言ったんじゃない] マイケルが泣き始めた。 [に、兄ちゃん。ご、ごめん] マイケルが泣きながら言った。 唖然としたダニエルの顔をマイケルは掴み、素早く首に手を回し、ひねった。 ダニエルの顔はあり得ない方向に曲がり、死んだ。 [よし、お前の約束通り宇宙に連れていってやる。お前の大好きな宇宙船に乗れるぞ] [に、兄ちゃん。う、動かない。し、し、死んだ] [大丈夫だ。天国で幸せに生きてる。お前は宇宙船に乗って幸せになるんだし、兄ちゃんは天国で幸せになれた] [う、宇宙船に乗れる?] [あぁ、いつまでも好きなだけ乗れる。お前を馬鹿にしたり虐めたりする人は一人もいない] マイケルは嬉しさを顔に出して笑った。
ギフト
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