sadojam 小説
中国雲南省保護地区.19
発電所の扉はカオの予想通り、鍵がかかっていた。 窓ガラスは、前にいたノーマン達が武器にする為にガラスは外され、木板が内側から貼り付けられていた。 窓から入る為に孫が石斧を木板めがけて振り上げた。 窓から中を覗く…発電所の中は薄暗いが全く見えないわけではない。 孫の1人が窓から入る…足元は水浸しだった。 入り口の鍵を開ける。カオと他の孫達が入り口から堂々と入る。 足元の水に気付いたが、カオはツァイをいぶりだす方法を考えていた。 [ツァァアイ。今なら楽に殺してやるぞ。時間が経てば経つ程、苦しみながら殺してやる] ドアのそばのスイッチを着ける…が、部屋の電気はつかない。 カオ達以外の気配は確かある。カオ以外…ツァイの存在。 発電所を壊すわけにはいかない。 [さて、どうするか…] カオは呟いた。
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