発電所の扉はカオの予想通り、鍵がかかっていた。
窓ガラスは、前にいたノーマン達が武器にする為にガラスは外され、木板が内側から貼り付けられていた。
窓から入る為に孫が石斧を木板めがけて振り上げた。
窓から中を覗く…発電所の中は薄暗いが全く見えないわけではない。
孫の1人が窓から入る…足元は水浸しだった。
入り口の鍵を開ける。カオと他の孫達が入り口から堂々と入る。
足元の水に気付いたが、カオはツァイをいぶりだす方法を考えていた。
[ツァァアイ。今なら楽に殺してやるぞ。時間が経てば経つ程、苦しみながら殺してやる]
ドアのそばのスイッチを着ける…が、部屋の電気はつかない。
カオ達以外の気配は確かある。カオ以外…ツァイの存在。
発電所を壊すわけにはいかない。
[さて、どうするか…]
カオは呟いた。