sadojam 小説
[28][未知なる存在]
愛 ▽マコトは興奮してた…俺が最初の人になるんだね? 俺がユダのファーストキスの相手になるんだよね? マコト1人で喋り続ける。 俺は全てにうなづく。 マコトが手を握ってきた…思わずとっさに手を離す。 悲しい顔をするマコト…マコトに悲しい思いをさせたくなかった。 プライドと欲望のせめぎ合い。 今まで生きてきた人生の価値観と、新しく芽生えた価値観との葛藤。 安堵と不安 期待と恐怖 とにかく出よう…そう言うのが精一杯だった。 ホテル行く?…マコトの言葉にめまいがした。 マコトを悲しませたくはない気持ち。 マコトを抱ける期待。 マコトを抱いた後の不安。 マコト…マコト…マコト…。 少しでも気を抜くと、へたり込んでしまいそうだった…。
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