sadojam 小説
[42][想い]
愛は幻想…想いも幻想 表示するのは困難で、だからこそ求める。 ▽マコトが言う。 ユダって、嵐の海に浮かんだ小船みたい…どこに向かえばいいか分からず、荒波のせいで上がったり下がったり、今にも沈みそう。 同情ではない言葉…ただ、ふと思った事を口に出してみただけの言い方。 そうかもしれない…安全で安心な港にいれば良かった。 でも退屈だった…航海したかった。 まだ噂でしかない[幸せの地]を踏みしめたかった。 だから飛び出した。 さまよった…たくさんたくさん失った。 真っ暗でコンパスもない嵐の海…一筋の明かりを見つけた…マコト。 今までにも何度か光を見つけ進む…見失った…諦めた…幻だった。 今回の光…マコト…舵は向けてる…見失う事はない…諦める事はできない…でも幻だったら? たくさんさまよい考えるのも疲れていた…賭けるか? 相手が男でも?
ギフト
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