sadojam 小説
[54][破壊]
壊れないモノは存在しない…物質も精神も… ▽ゲーセンに入った時から見られてる気配は察していた。 そして[気のせい]が[確信]に変わったのは、ソイツが俺を見て笑ったからだ。 俺と目があった時、笑った…。 バカにした笑いじゃない。 敵意剥き出しの笑いでもない。 俺と同類の笑い。 お前もか?…そう声が聞こえた笑い… 絶望的な感じを含んだ暗い目で笑う。 笑わなかったら、ヤンキー系な雰囲気。 ダークスーツが似合うホストなスタイル。 リーゼントでVネックのカジュアルな白いセーターにヴィンテージのジーパン。 ファッションに金かけてるように見える。 そこから見える肌黒な体は、余分な脂肪がない筋肉質だった。 ゴールドのネックレスがやけに目立つ。 サーファーだ…と言われてもおかしくない体つき。 やぁ久しぶり♪ 馴れ馴れしく声かけてきた…イヤミではなかった。 初対面の人も魅了させる雰囲気を出す男…トオル
ギフト
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